西脇工7位入賞 マネジャーの湯河さん「1年間の努力報われた」 全国高校駅伝男子
2021/12/26 21:00
好スタートを切り、レースを引っ張った1区の長嶋幸宝選手=京都市、たけびしスタジアム京都
2時間3分50秒で7位に入り、5年ぶり24度目の入賞を果たした西脇工男子陸上部。レース後、マネジャーの湯河龍平(たっぺい)さん(18)は「1年間の努力が報われた」と感無量の表情で選手たちを迎えた。
関連ニュース
全国高校駅伝13位「悔しい結果」 西脇工・上田主将ら市役所へ報告
男子の西脇工・新妻双子リレー「一生の思い出」 1区風よけに苦戦「体力削られた」 全国高校駅伝
女子・須磨学園1年生の2人 伝統胸に都大路を力走、雪辱誓う 全国高校駅伝
足立幸永監督と選手をつなぐパイプ役となって1年。この日は会場近くのテントでテレビ越しに戦況を見守り、それぞれ順番にスタート地点へ向かう各選手に「笑顔で帰ってこいよ」などと声を掛けた。
新型コロナウイルスのため練習ができず、気持ちやコンディションが落ち込んだ9月ごろには強い言葉で選手を鼓舞。その後、チームは息を吹き返し、「逆境が人を強くする-。それを実感した」という。
足立監督も「諦めない気持ちが走りから伝わった」とたたえた。中でも、3年生の奮闘が入賞につながったと振り返り、「留学生が後ろから迫る中、冷静に耐えた寺本(京介選手、3区)と、入賞ラインに入ってきた塩田(大空主将、6区)」とポイントを挙げた。
兵庫県大会3位に沈んだ昨年の悔しさを晴らす入賞。足立監督は試合前に「頑張ったらパーティーをしてやる」と話していたといい、「今夜はクリスマスケーキを好きなだけ買ってやらなきゃ」と破顔した。
一方、西脇市茜が丘複合施設みらいえ(同市野村町茜が丘)ではパブリックビューイングがあり、約50人が大画面の中継映像を、真剣な表情で見つめ、雪が降る中で奮闘するランナーを応援。2区の山中達貴選手(3年)が区間賞の力走で3位に順位を上げると、拍手が湧き起こった。
7位入賞が決まると、会場はこの日一番の熱気に包まれた。西脇工の卒業生という男性(62)=多可町=は「1区の長嶋(幸宝)選手が思いきって飛び出したいきおいで頑張ってくれた。元気をもらった」と喜んでいた。(伊田雄馬、長沢伸一)