アジアユースパラ卓球 加西の阿部さんがシングルスV、団体準優勝 パラリンピックへ飛躍誓う
2022/01/17 04:00
アジアユースパラ競技大会の金メダルや加西市さわやか市民賞の盾を持つ阿部隼万さん=同市役所
兵庫県加西市在住で、芦屋大学4年生の阿部隼万(はゆま)さん(22)が昨年12月、バーレーンで開かれたアジアユースパラ競技大会の卓球で、男子シングルス(立位9)で優勝、同団体(立位9、10)で準優勝を果たした。新型コロナ禍で大会が相次いで中止され、練習も思うようにならない中、好成績を収めた。阿部さんは「最終的にはパラリンピックでメダルを」と、さらなる飛躍を誓う。(小日向務)
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軟骨無形成症の阿部さんは同市の泉中学校で卓球を始め、西脇工業高校時代には全国障害者大会優勝や国際クラス別パラ卓球選手権大会4位などの成績を残した。大学進学後には2018年のアルゼンチンオープン、19年のコスタリカオープンで優勝を飾っている。
パラ卓球について阿部さんは「自分だけのプレースタイルをつくっていくプロセスが面白い」と話す。低身長のため、通常のバックハンドは使いにくく、顔の前など高い位置で打つ独自の手法が強みになっているという。
アジアユースのシングルスでは、予選リーグを3連勝。決勝トーナメントの準決勝で1セットを落としたが、決勝ではセットポイント3-0で優勝を決めた。
活躍をたたえ、加西市からさわやか市民賞と賞賜金を受けた阿部さんは「コロナ禍の2年間は、断続的に緊急事態宣言が出て大学での練習ができず、メンタルのコントロールが大変だった」と振り返る。既に今春からの就職先を決め、卓球に打ち込める環境を整えている。
昨夏の東京五輪陸上で活躍した田中希実さんや、プロ野球巨人からドラフト1位指名された関西国際大の翁田大勢さんらは西脇工業高校時代の同学年。「みんなに負けないよう、現在40位の世界ランキングを20位台にしたい」と意気込んだ。