長寿の「秘訣」冊子に 「三食欠かさず」「会話楽しむ」… 加西市老人クラブ連合会

2022/01/25 05:30

加西市老人クラブ連合会が作成した冊子を持つ山下光昭会長(左)と吉田廣顧問=同市役所

 兵庫県の加西市老人クラブ連合会は冊子「健康長寿の道しるべ」を作成した。市内に住む100人を超える70歳以上の高齢者に対する聞き取り調査などを基に編集。高齢者の具体的な取り組みなどを例に、適切な食事や日常生活、気質など24項目を挙げ、長寿の「秘訣(ひけつ)」をまとめている。(小日向務) 関連ニュース 郡市区駅伝、今年も中止 新型コロナ影響、2年連続 明石で166人感染 保育園で新たにクラスター発生 【速報】兵庫県郡市区駅伝、2年連続中止に


 県によると、2015年度、加西市の平均寿命は男性81・2歳、女性87・2歳で全国を上回る。特に健康寿命では、男性79・6歳(全国72・7歳)、女性83・7歳(同75・3歳)と大きく差をつけている。同連合会は昨年10月から準備や調査に取り組んできた。費用の50万円は同市が助成している。
 調査は70歳以上の120人を対象とし、回答を分析して冊子で紹介。食生活で90歳以上のトップは「三食を欠かさず食べる」で、日常生活で気を付けていることでは「人との会話を楽しむ」が1位だった。
 冊子では長寿の秘訣の1番目として「三食欠かさず、栄養バランスの取れた食事」を挙げる。私の健康法として「長寿のための食事6箇条を台所に貼っている」「ヨーグルトと豆乳をよく飲む」とする2人の例を実名付きで紹介する。
 編集責任者を務めた同連合会の吉田廣顧問は「今後も市と連携して取り組みを進めたい」とし、山下光昭会長は「特に若い人に見てもらって参考にしてほしい」と呼び掛ける。
 36ページ。550部作成。市内の公民館や老人クラブ、北播磨各市町の連合会などに配布している。加西市の連合会でも閲覧可能。連合会TEL0790・42・5670(平日午前8時半~午後0時半)

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