「ウイルス解除にカード必要…」詐欺と気づき110番 加東のコンビニ、高齢女性の被害防ぐ

2022/04/07 05:30

藤原昌司署長(左)から感謝状が贈られた岸本尚代さん=加東署

 高齢女性に声を掛けて特殊詐欺被害を未然に防いだとして、加東署は5日、ローソン加東上滝野店(兵庫県加東市上滝野)に署長感謝状を贈った。 関連ニュース お見事!通算3度目の詐欺被害ストップ “迷える”客救い続けるローソン女性店長 電子マネー購入時に不審電話「スパゲティにスプーン?」 コンビニ店員、詐欺被害防ぐ 「弁当に髪の毛が入っていた」苦情の電話不審に思い… 詐欺被害防いだファミマ店長

 同店副店長の岸本尚代さん(36)は3月14日、電子マネーカードを不安そうに探していた女性客に使い道を尋ねた。「パソコンがウイルスに感染し、解除にカードが必要」と説明され、詐欺と判断。購入を思いとどまらせ、別の店員が110番した。同署によると、同様の手口の特殊詐欺が頻発しているという。
 同店では、高額商品を求める客への確認を心掛けているといい、岸本さんは「被害を防げて良かった。今後もお客さんの力になりたい」と話した。同署の藤原昌司署長は「この手の犯罪は被害が起きてからでは解決が難しく、未然防止が大切。非常にありがたい」と感謝した。(岩崎昂志)

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