激流に、悠々と舞う「鮎のぼり」 闘竜灘のしぶき背に SNSで人気呼び、300匹が「遡上」

2022/05/17 05:30

激流を背に空を舞う鮎のぼり。岩場で羽を休めるサギ(写真下)も興味津々?=加東市上滝野

 こいのぼりならぬ「鮎(あゆ)のぼり」約300匹が、兵庫県加東市上滝野の景勝地、闘竜灘の上空を泳いでいる。列になって風に舞う姿は、アユが激流を悠々と遡上(そじょう)するかのよう。独特の奇岩が広がる光景と相まって観光客らを楽しませている。(岩崎昂志) 関連ニュース 水路のニシキゴイ差し上げますから盗らないで! 体長2・3mの巨大ハモ 仲買人騒然「こんなの初めて」 アユ漁解禁日「日本一早い」称号譲っても…闘竜灘、前倒しせず 「地域文化の一部」「魅力変わらない」

 同市特産品のこいのぼり「播州鯉(ごい)」や、闘竜灘がアユの釣り場として知られることから、同市観光協会が昨年に初めて企画。播州鯉を手掛ける柴崎物産(同市大畑)が作った鮎のぼりは、観光客らが交流サイト(SNS)に写真をアップするなど人気を呼び、今年は数を100匹増やした。
 神戸市から来た60代の夫婦は「岩場を落ちる水は迫力があるし、たくさんの鮎のぼりが目を引く。思わず近くで見たくなった」と散策を楽しんだ。
 鮎のぼりの掲揚は今月末まで。加東市観光協会TEL0795・48・0995

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