英国発「フットパス」で加東を満喫 観光地やグルメ、ディープなガイド冊子完成

2022/06/19 05:30

完成したフットパスガイドマップ。各コースの目安時間や距離も載せている=加東市役所

 兵庫県加東市を歩いて楽しむ「フットパス」のガイドマップ5種類の冊子が完成した。寺社仏閣や景勝地などを紹介する一方、ユニークなのが地元密着のグルメ案内欄だ。「なぜか多い中華料理店」「人気少女漫画で描かれたお好み焼き店」など、短いながら興味深いエピソードを盛り込んだ。一般的なガイドには載っていないディープな街歩きを楽しんでみては?(岩崎昂志) 関連ニュース 【写真】少女漫画「パフェちっく!」で描かれたお好み焼き店 「阪神KANお散歩マップ」第6弾が完成 コーヒー、紅茶の名店を紹介 初代県庁館の周辺散策楽しんで 県と大手前大が街歩きマップ


 フットパスは英国発祥の言葉で、森林や田園地帯、古い街並みなどを歩いて楽しむ観光をいう。加東市が設定しているコースは「ふたつの佐保神社」=5キロ、社地域▽「自然とアート」=7キロ、滝野地域▽「闘竜灘」=4・5キロ、滝野地域▽「山田錦とお寺・神社」=7キロ、東条地域▽「オブジェと田園を楽しむ」=7キロ、東条地域-の五つ。いずれも昨年度までは主に公式ホームページなどでガイドマップを公開していたが、観光客からの要望を受けて実物のマップ各千部を作製。今月から各コースのスタート地点の集客施設や駅などで配布を始めた。
 力を入れたグルメ情報は「地元住民がお薦めするローカルな店」をコンセプトに、食通の市職員や観光協会職員らが食べ歩いて情報収集した。社地域ではコース周辺に中華料理店6店が集中していることに着目し、「(人口に対する中華料理店の)密度は東京都と同等」などとコラムで紹介。他にもピザが評判の店にもかかわらず、あえて唐揚げ定食のボリュームの多さにスポットを当てるなど、地元住民から聞き取ったこだわりのエピソードを織り交ぜた。
 また、同県加西市出身の漫画家が描く少女漫画「パフェちっく!」で登場人物が働く店のモデルとなったお好み焼き店なども掲載し、市担当者は「これまであまり取り上げられていない加東市の魅力を伝えるコースを選んだ。ぶらぶら歩き、寄り道しながらグルメも楽しんで」とPRする。
 ガイドマップの配布場所は次の通り。
 やしろショッピングパークBio(社)▽JR滝野駅(上滝野)=2コース共通▽東条温泉とどろき荘(岡本)▽道の駅とうじょう(南山)

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