市民の願い通じ、守られた洋風学舎 盛況の見学会 教室や廊下、今も現役「歴史の重み感じる」

2022/08/01 05:30

美しく保たれた校舎の写真を撮る見学者ら=西脇市西脇

 昨年、国の重要文化財(重文)に指定された西脇小学校(兵庫県西脇市西脇)の校舎見学会が31日、開かれた。使い続ける文化財「リビングヘリテージ」としての魅力を発信しようと、同市教育委員会が企画。市民ら164人が時代を超えて大切に保存・運用されている校舎に入り、使い込まれた廊下や教室を見学した。(杉山雅崇) 関連ニュース 閉校した小学校の「新しい楽しみ方」 跡地に水族館、釣り堀、フードホール…動植物と触れ合う場所に 涼宮ハルヒの聖地「消失」か 「北高校」のモデル、西宮北高が統合へ レストランにお風呂、廃校の小学校がゲストハウスに 温かみの「おもてなし」で人気 兵庫


 同校は北播磨の近代建築を数多く手がけた建築家の内藤克雄氏によって1930年代に建設され、洋風建築の意匠を持つ。市は耐震性への懸念などから2013年に建て替え方針を示したが、市民や卒業生が反対し撤回。17~19年に改修工事が行われた。21年5月、国の文化審議会が木造校舎3棟などを重文に答申、8月に正式指定された。
 見学会は事前申込制だったが、県内外からの応募で定員はすぐに埋まった。今後、同小の長期休暇に合わせて見学会を企画する予定という。
 検温と手指の消毒を済ませた参加者たちは、渡り廊下や年季の入った教室の引き戸、同校の歴史を紹介した記念室を見学。地元住民の努力で長年親しまれてきた学校への理解を深めていた。
 娘(47)と一緒に訪れた同校卒業生の女性(76)は「使い込まれた階段の手すりや廊下など、歴史の重みを改めて感じた。きれいに使われているようでうれしかった」と話していた。

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