「市民みんなでマルを、物語を盛り上げて」 「デブ猫ちゃん」著者・早見さんがトークショー

2022/09/25 22:30

トークショーでかなしきデブ猫ちゃんへの思いを語る早見和真さん=西脇市図書館

 神戸新聞朝刊で毎週土曜日に連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん マルのはじまりの鐘」の著者で、小説家の早見和真さんをゲストに迎えたイベントが25日、兵庫県西脇市図書館(同市野村町茜が丘)であった。約30人の来場者がトークショーやサイン会などで交流した。 関連ニュース シリカ工場悪臭訴訟、契約解除求めた多可町の訴え棄却 「臭気対策の前提となる合意欠く」 地裁支部 里山にかれんな「春の妖精」 アズマイチゲやセリバオウレン 丹波篠山の自生地で開花 行ってあげてほしい

 早見さんの著書で、2020年に本屋大賞にノミネートされた「店長がバカすぎて」が、同年の西脇市図書館大賞に選ばれている。
 トークショーで早見さんは、初めて西脇市を訪れた印象を「予想していた以上にあかぬけた街」と話し、兵庫を旅するマルについて「20年後の小説読者を自分でつくるという思いで描いている作品。市民みんなでマルを、物語を盛り上げてほしい」と力を込めた。
 また、早見作品の中からイチオシの本を紹介する「ビブリオバトル」があり、参加者が「イノセント・デイズ」「店長がバカすぎて」「かなしきデブ猫ちゃん」の魅力をPRした。早見さんのサイン会と、マルとの記念撮影会もあった。(藤原 学)

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