「イラン在住」名乗る女性に「66万円振り込みたい」 信組職員、国際ロマンス詐欺の被害防ぐ
2022/09/28 13:30
国際ロマンス詐欺を防ぎ、感謝状を受ける宮崎陽奈さん=西脇署
国際ロマンス詐欺の被害を未然に防いだとして、兵庫県警西脇署は、兵庫県信用組合中町支店(多可町中区)の職員、宮崎陽奈さん(23)に感謝状を贈った。宮崎さんは「国際ロマンス詐欺を初めて身近に感じた。これからは一層気を付けたい」と話した。
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西脇署によると、9月2日午後4時ごろ、町内の男性(63)が「現金約66万円を振り込みたい」と来店。応対した宮崎さんは、男性が振込先として示したスマホの画面に英文表記があるのを不審に思い、上司に相談するなどして被害を防いだ。
男性は写真投稿アプリ「インスタグラム」を通じて「イラン在住」と名乗る女性と知り合い、同国からの荷物輸送費として送金を依頼されていたという。21日に贈呈式があり、職員2年目の宮崎さんは「男性は『今日中に振り込まなければ』と焦った様子だった。被害を防げて良かった」と振り返った。(伊田雄馬)