加東・社のバスターミナル 交流施設含め10月1日開業 地域の活力アップに期待
2022/10/01 05:30
1日に開業するバスターミナルを見学する式典参加者=加東市社
兵庫県加東市が地域活性化の新たな拠点と位置付けるバスターミナルが、同市社のやしろショッピングパークBio南側で1日、開業する。路線バスと高速バスが1日計101便乗り入れるほか、乗り合いタクシーや自主運行バスも利用できる。30日には併設の交流施設も含めて完成を祝う式典が開かれ、関係者らがまちの活力アップに期待をかけた。(岩崎昂志)
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乗り入れるのは神姫バスで、西脇-三宮、姫路-社、社-明石、社-三田など6路線と、大阪方面行きの高速バス。いずれも社(車庫前)バス停を経由して発着する。他に、1日5便の乗り合いタクシーと、市内4地域行きの自主運行バス(計18便)にも乗れる。無料駐車場は約100台分あり、車や自転車で来た人がバスで市内外へ出かけられる。市は計画段階で1日約300人の利用を見込み、開業後に実態を調べる。
同時開業する交流施設「halK(ハルク)」は開放的な待合室やトイレを備え、バスの運行状況をリアルタイムで表示する電子掲示板もある。22日には施設内にうどん店とコーヒー店が開業予定で、記念イベントを開催。施設前には「halK」の文字のモニュメントも設置され、撮影スポットになりそうだ。
ターミナルや併設施設は、市が計約2億3400万円を投じて昨年から整備。敷地面積は計8430平方メートルで、隣接するBioと連携して外出や買い物の利便性を高める狙いがある。30日の式典では関係者がテープカットなどで祝い、岩根正市長は「新たな交通結節点ができ、まちの拠点として人の流れを創出したい」と意気込みを語った。