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MRワクチンの不足が懸念され、兵庫県医師会が開いた緊急会議。県疾病対策課も加わって対応を協議した=神戸市中央区磯上通6、県医師会館
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MRワクチンの不足が懸念され、兵庫県医師会が開いた緊急会議。県疾病対策課も加わって対応を協議した=神戸市中央区磯上通6、県医師会館

 はしか、風疹を予防する2種混合(MR)ワクチンが不足しているとの指摘が全国の自治体から相次ぎ、厚生労働省が未接種状況などについて緊急調査を始めたことが分かった。同省はこれまで「必要量は確保できている」としてきたが、兵庫県や山形県などが「確保は困難だ」として対策を求めた。MRワクチンは1歳と就学前の子どもが定期接種の対象で、同省は異例の接種期間延長も視野に入れている。(山路 進)

 兵庫県や同県医師会などによると、同ワクチンの不足の懸念は、2015年10月にメーカー3社のうち1社が効能不足で出荷停止したことに加え、昨年8~9月の関西空港などでの集団感染で大人の需要が増えたためとされる。

 同ワクチンの定期接種は、1歳児と小学校入学前の2期に分けて無料で行っているが、兵庫県内でも不足の懸念が広がっている。

 神戸市保健所は「1期が接種できない人のため、市内の医療機関に問い合わせて回った。こんなことは初めて」。姫路市保健所も「昨年11月以降、ワクチンが足りないという診療所からの相談が寄せられた」と話す。

 混乱を避けようと、県は各市町に対し、就学前の接種呼び掛けを中止するよう要請。メーカーなどから独自に供給見通しの情報を集め、未接種者数と比較。2期の接種期限の今年3月末には、県全体で不足が生じる恐れがあると推計した。

 厚労省は製造を続ける2社に対し、出荷前倒しと増産を要請。両社は生産量を数割増やしたが、「出荷までには1年半~2年かかる」とする。

 同省予防接種室は「調査の結果、ワクチン不足で定期接種を受けられない人が出るようなら、対応の必要はある」とし、接種期間の延長も検討する。

■MRワクチンの定期接種 1期は1歳の誕生日から1年間、2期は小学校に入学する前年度に幼児を対象に実施。2回の接種でほぼ全員がはしかと風疹を予防でき、接種率95%以上で流行を防げるとされる。両疾患とも高熱や発疹などが生じ、はしかは肺炎などで死亡する恐れもある。はしかは国内では土着のウイルスは「排除状態」とされるが、昨年、海外からの流入で感染が拡大した。

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