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移植開始を受けて記者会見する(左から)栗本康夫部長、高橋政代プロジェクトリーダーら=6日午後、神戸市中央区(撮影・風斗雅博)
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移植開始を受けて記者会見する(左から)栗本康夫部長、高橋政代プロジェクトリーダーら=6日午後、神戸市中央区(撮影・風斗雅博)

 神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)と理化学研究所多細胞システム形成研究センター(同)などは6日、他人の細胞から作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)を患者に移植する臨床研究を開始し、患者の募集を始めた。5人程度に行う予定で、1例目の手術は今年前半にも同病院で行う。

 昨年10月、厚生労働省に移植の実施を申請し、今月2日に認められた。他人の細胞から作ったiPS細胞の移植は、英国でも進められているという。

 同病院と理研多細胞研などは2014年、失明の恐れがある目の病気「滲出(しんしゅつ)型加齢黄斑変性」の患者本人のiPS細胞を使った世界初の移植を実施。患者の視力低下は止まったが、手術の同意から移植までに11カ月、費用も約1億円かかったほか、iPS細胞のがん化リスクの解消が課題だった。

 今回も同じ病気の患者が対象。京都大iPS細胞研究所が備蓄する拒絶反応が起きにくいiPS細胞を使う。移植まで最短1カ月、1人当たり数百万円程度に抑えることも可能で、事前の遺伝子検査を行うことで安全性も高められるという。

 募集するのは50~85歳で、注射による治療の効果が薄いなどの条件を満たす重症患者。移植手術に関わる同病院と大阪大病院以外で治療を受ける患者も対象で、全国の医療機関を通じ中央市民病院が受け付ける。事前検査で、拒絶反応が起きにくい免疫型に一致することが手術の条件という。(山路 進)

【山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長のコメント】京都大が提供する再生医療用iPS細胞ストックを使う初めての臨床研究であり、期待すると同時に身の引き締まる思いだ。自家移植と比較して時間と費用を大幅に削減でき、iPS細胞を使った再生医療が普及するためには必要かつ重要なステップ。引き続き協力していきたい。

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