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 小学校入学直前の1年間に接種が推奨されている2種混合(MR)ワクチンの不足が懸念されるとして、兵庫県は各市町の情報を基に、県医薬品卸業協会に対して優先する供給先を伝える仕組みを初めて整えた。はしか・風疹を予防するMRワクチンは今月末まで就学前児童の接種が集中するが空港での集団感染などで慢性的な供給不足が続いている。(山路進)

 MRワクチンを巡っては2015年10月、メーカー3社のうち1社が効能不足で出荷を停止。さらに昨夏、関西空港の集団感染で接種希望者が増えた。

 県が昨年末、市町や医師会、卸業者に調査した結果、通常は県内で月に数百件程度の任意接種が、昨年9、10月は2千件以上に上り、就学前の定期接種分が不足する原因になった。

 就学前に2回接種するワクチンのうち「2期」は小学校入学前1年間で例年、2、3月に集中。本年度の対象は県内約4万9千人で、昨年末時点で1万4千人余りが未接種だった。

 県内では平常時、卸業者6社がメーカーから購入したワクチンを備蓄し、医療機関などの発注に応じて出荷。行政側が流通量を把握することはないが、供給不足の懸念と地域による供給量に差がみられるため、県が対応に乗り出した。

 調整の仕組みは、予約分を確保できない医療機関が、所在の市町に連絡。市町は域内で調達できない場合、県に報告し、県が県医薬品卸業協会に対し、不足する医療機関への優先出荷を要請する。

 ただ、定期接種の希望者全員分を確保できるかどうかは未知数。4月以降は任意接種の扱いとなり、約1万円が必要になる。また、接種に伴い健康被害が出た場合の補償にも大きな差が出る。

 このため、近畿2府4県と各府県医師会は厚生労働省に対し、供給不足で定期接種を受けられなかった場合、3月末までと同様の対応を取るよう求めている。

 県疾病対策課は「医療機関には在庫がなくても予約を受けるよう要請している。未接種児の保護者は、今月のできるだけ早い時期に予約をしてほしい」と呼び掛けている。

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