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 神戸市のNPO法人「卵子提供登録支援団体(OD-NET)」は22日、第三者の女性がボランティアで提供した卵子を使い、病気で自分の卵子がない不妊の女性が出産したと発表した。提供卵子と病気の女性の夫の精子を体外受精させ、移植した。国内では姉妹や友人が提供した卵子での出産例はあるが、見ず知らずの第三者が匿名で提供した卵子による出産が公表されたのは初めて。

 日本には卵子提供などの生殖補助医療に関する法制度がなく、海外に渡って卵子提供を受けるケースも多いとされる。親子関係の規定や子どもが出自を知る権利などに関するルール作りが進まないまま、現実が先行する形が浮き彫りになった。

 同団体は、卵子提供を仲介するため不妊治療専門医やカウンセラー、卵子がない患者の家族らで構成。早発閉経などのため卵子はないが出産可能な患者夫婦に対し、無償で卵子を提供するボランティアの募集を2013年に開始した。

 同団体によると、提供された卵子と夫の精子を体外受精させ受精卵を作り、凍結保存して感染症のないことを確認した上で妻に移植して妊娠。子どもの母親は妊娠・出産した妻となるが、遺伝的には卵子を提供した女性のDNAを受け継ぐ。

 提供者は、35歳未満で既に子どもがいることなどが条件。卵子提供を巡っては、不妊治療クリニックでつくる「日本生殖補助医療標準化機関(JISART)」が独自の基準によって姉妹や友人間で提供し、これまで30人以上が生まれている。

【卵子提供】卵巣の機能が低下するなど卵子のない女性が第三者から卵子の提供を受け、夫の精子と体外受精させた上で子宮に移植し、出産を目指す不妊治療。子どもには卵子を提供した女性のDNAが受け継がれる。一方、別の女性に妊娠、出産してもらう「代理出産」は、夫婦の受精卵を移植した場合は遺伝的に夫婦のDNAを持つが、判例では代理母が母と認められる。匿名で提供された夫以外の精子を使う人工授精は、国内で戦後間もなくから実施され、1万人以上が生まれている。

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