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児童虐待防止の「中核拠点病院」となる兵庫県立尼崎総合医療センター=尼崎市東難波町2
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児童虐待防止の「中核拠点病院」となる兵庫県立尼崎総合医療センター=尼崎市東難波町2
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 兵庫県は2017年度、県立尼崎総合医療センター(尼崎市東難波町2)を児童虐待防止の「中核拠点病院」に位置付け、センター内に医療機関向けの相談窓口を設ける。地域の医療機関を受診した子どもに虐待が疑われる場合、医師らがセンターに問い合わせれば、専門的な助言を受けられる。県内で初めての取り組みで、県児童課は「虐待の早期発見と防止のレベルアップを図りたい」とする。

 県によると、県内のこども家庭センター(児童相談所)に寄せられる虐待相談は増加傾向にある=グラフ。3月2日には、同居する交際相手の長男(1)に暴力を振るったとして姫路市の男(23)が殺人未遂の疑いで逮捕された。長男は頭を強く打ち、意識不明の重体だった。

 虐待は突然、負傷した子どもが医療機関に搬送されて判明するなど緊急の対応が求められる。しかし、適切な対応方法が十分に定着しておらず、医療機関で見逃しているケースもあるとみられる。「知識や経験が不十分で、体制も整っておらず、十分に対応できていないのが現状」(県の担当者)という。

 このため、17年度当初予算に約300万円を盛り込み、他の医療機関からの相談は4月中から始め、教育研修なども実施する方針。また、将来的には、虐待に専門チームで当たるなど先進的な対応で知られる尼崎総合医療センターを中心に各医療機関が連携する「児童虐待防止医療ネットワーク」の構築を目指すという。

 同センターでは、前身の県立塚口病院時代の13年に「児童虐待対策部会(CPT)」が発足。小児科医と看護師、医療ソーシャルワーカー、精神保健福祉士らが、児童相談所や市町などと連携し、虐待に対応してきた。

 これまでの経験を医療機関に指導・助言するCPTリーダーで小児科部長の毎原敏郎さん(55)は「SOSを敏感にキャッチして支援につなげ、救える子どもを増やしたい」としている。(中島摩子)

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