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女性の遺影に手を合わせる母親(左)と夫=神戸市西区
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女性の遺影に手を合わせる母親(左)と夫=神戸市西区

 麻酔で痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)は、欧米では一般的な出産方法で、日本でも出産への恐怖心を減らせるなどとして数年前から関心が高まっているが、妊産婦、赤ちゃんの死亡や重症化が相次いで判明している。手掛ける産婦人科医は増えつつあるが、無痛分娩のガイドラインなどはなく、安全対策の構築が求められる。

 神戸市中央区の産婦人科病院では2015年8月、無痛分娩で陣痛促進剤を投与された女性が死亡。大阪府和泉市や京都府京田辺市でも、麻酔を使った無痛分娩や帝王切開で妊産婦らが死亡や重症化した例が明らかになっている。

 相次ぐ事故を受け、日本産婦人科医会は今年6月、全国約2400の産科医療機関を対象に、無痛分娩の件数や誰が麻酔を管理しているか、帝王切開での麻酔の体制などについて実態調査を開始。秋ごろをめどに結果をまとめて厚生労働省の研究班に提供し、安全対策につなげる。

 麻酔自体は麻酔科医でなくても施せるが、十分な訓練を積んだ産婦人科医や、麻酔科医でなければトラブル時の対応が難しい。日本では産婦人科医が1人の診療所でも無痛分娩の実施を掲げることができ、麻酔科医が常勤、常駐する医療機関は限られている。

 兵庫県産科婦人科学会長で、なでしこレディースホスピタル(神戸市西区)の大橋正伸院長は「日本の医療は麻酔科を重視してこなかった。問題の根本的な解決には麻酔科医を増やす必要がある」と指摘する。(森 信弘)

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