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救急車で運び込まれた患者に対応する看護師ら=神戸市立医療センター中央市民病院
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救急車で運び込まれた患者に対応する看護師ら=神戸市立医療センター中央市民病院
救急車からストレッチャーで降ろされる患者=神戸市立医療センター中央市民病院
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救急車からストレッチャーで降ろされる患者=神戸市立医療センター中央市民病院

 「断らない救急医療」を掲げる神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区港島南町2)は、2016年度に同市消防局からの受け入れ要請に対する「応需率」が98・6%に達した。重症度にかかわらず救急患者を受け入れる「ER型救急」に取り組んでおり、厚生労働省による救命救急センター評価(15年度実績)では全国279施設中トップの得点を獲得。市民の命を守る最後のとりで、同病院の救急現場を取材した。(森 信弘)

 「間もなく救急車が到着します」。6月のある日の午後7時すぎ、同病院の救命救急センターにアナウンスが流れると、スタッフが慌ただしく動きだした。左の膝から下が大きく腫れ上がった60代女性が救急搬送され、ストレッチャーで運び込まれた。

 「脚、触ってるの分かりますか?」「今日、何か薬を飲まれましたか?」。医師や看護師が女性に声を掛けて症状を探る。救急隊からも状況を聞き取り、電子カルテに入力。その夜のうちに女性は整形外科で手術を受けた。

 同病院は重症患者を受け入れる3次救急を担うが、1次、2次にも対応。まず救急医が診て、専門の医師に引き継ぐ。自力で訪れた人は「トリアージカウンター」で看護師が優先順位を判断する。有吉孝一・救命救急センター長(51)は「自力で来る患者にも心筋梗塞などの重症者は多い。細心の注意が必要」と話す。

     ◇

 16年度の救急搬送受け入れは9716人。少なくとも同病院が現在地に移転した11年度以降、最多となった。丹波、播磨など市外から運ばれてくる患者もいる。重篤な患者の受け入れ数も15年度で2145人に上る。2千人を超えるのは全国の救命救急センターでもわずかしかなく、同病院は厚労省の評価で3年連続最高得点を獲得している。

 5年ほど前、院内から「なぜこんなに受けるのか」と、不満の声が上がったという。消防にデータを出してもらうと、受け入れていない患者も多いことが判明。不満の声は消え「どうすれば受け入れられるか、と考え方を変えてきた」と有吉センター長。受け入れられなかった事例を定期的に1件ずつ病院全体で検証し、受け入れ増に挑んできた。

 豊富な経験を積めることから、同センターには全国から医師が集まり、現在、専従救急医は22人と充実している。

 有吉センター長は「患者を助けることが最優先。神戸市民病院機構などのほかの病院とも連携し、市内で救急患者をできる限り受けたい」と話す。

 【ER型救急医療】 傷病の種類や症状の重さに関係なく患者を受け入れ、診療にあたる救急医療。救急医が緊急性などを判断して処置する。日本救急医学会の2013年調査によると、24時間ER型救急医療は全国で103施設、兵庫県内で5施設が取り組んでいる。

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