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 「棋士のまち」を掲げる兵庫県加古川市は9月から、将棋を楽しむことで心の健康を保つ効果についての研究に乗り出す。日本将棋連盟関西本部や専門家の協力を得て、市内の60歳以上の愛好者を対象に効果を調べる予定。将棋ブームを背景に、同市は「将棋を生かした健康づくりを全国に発信するきっかけとなれば」と期待する。(切貫滋巨)

 研究を主導する帝京大医学部心療内科の中尾睦宏教授(ストレス医学)によると、海外では研究によってチェスの認知症予防の効果が確かめられているが、健康な市民を対象に、将棋の効果について調べる研究はあまり例がないという。中尾教授は「同じボードゲームの将棋にも同様の効果があるはず」と推測する。

 研究では、将棋に親しむ男女80人に、女流棋士の棋譜解説を聞いてもらうなどした上で、将棋の局面を例にものの見方などを変えてストレスを軽減する「認知行動療法」を実施する。1人に6回行う予定で、初回と最終回にアンケートをし、前向きな気持ちや自分への信頼感などがどう変化したかを検証するという。研究の事業費は約250万円。

 同市は、王将位に返り咲いた久保利明九段をはじめ、地元ゆかりのプロ棋士が多いことから将棋を生かしたまちづくりを進め、2011年から若手棋士が競う公式棋戦「加古川青流戦」を主催。今年は最年少プロ棋士藤井聡太四段が勝ち進んでおり、注目を集めている。

■成果を期待

 日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段(加古川市在住)の話 日頃から将棋を指す高齢者はみんな負けん気が強くて元気だと感じていた。健康への効果が研究で裏付けられれば、将棋人口の増加にもつながる。成果を期待している。

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