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オルソに使うレンズ
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オルソに使うレンズ
定期検査を受ける中学3年の女子生徒。オルソを受け、右0・1、左0・2だった視力がいずれも1・5に回復した=西宮市甲風園1、中内眼科クリニック
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定期検査を受ける中学3年の女子生徒。オルソを受け、右0・1、左0・2だった視力がいずれも1・5に回復した=西宮市甲風園1、中内眼科クリニック

 眠っている間に目の角膜の形を変化させる特殊なコンタクトレンズを着け、近視を一時的に矯正したり進行を防いだりする治療法「オルソケラトロジー(オルソ)」が事実上、子どもにも解禁された。中国やシンガポールなど海外では主に未成年を対象に実施されているが、日本では2009年に認可されて以降も原則、20歳以上に制限されていた。(田中伸明)

 日本コンタクトレンズ学会がこのほど、大学での研究成果などを踏まえ、オルソのガイドライン(指針)を「20歳未満は慎重処方とする」と改正。「保護者の監督のもと、レンズの装用と管理が適切に行われている確認」が必要としつつ、容認に転じた。

 オルソは、通常のハードコンタクトレンズより一回り大きく、酸素透過量が多い専用レンズを就寝中に着ける方法。角膜の前面を押さえてやや平たんにすることで、光の屈折率を変え、近視を矯正する。睡眠時の使用を続ければ、多くの患者は日中を裸眼で過ごせるようになる。

 着用をやめると視力は数日で元に戻るが、近視の進行を抑える効果も見込めるという。思春期は近視が進みやすい一方、角膜が柔軟なため、治療効果が大きいとされる。

 ただ、近視や乱視が強すぎる人や角膜のカーブが緩やかな人、睡眠時間の短い人などは効果が少なく、角膜が軟らか過ぎる8歳以下の子どもにも向かないという。また、不適切な着用により目の障害を起こすリスクがあるため、専門医の定期検査を受ける必要がある。

 兵庫県西宮市の中内眼科クリニックは、これまでに20歳未満の患者33人に実施、8割以上の28人で視力が大幅に改善し、多くは1・0以上になったという。

 小学5年の男子児童は、右0・5、左0・3だった視力が、いずれも1・5に回復。「サッカーボールを受ける時に見にくかったが(治療開始後は)やりやすくなった。レンズも最初は痛かったが、すぐに慣れた。たくさん練習して、サッカー選手になりたい」と笑顔を見せた。

 同クリニックの中内一揚(かずあき)院長(46)は「視力の回復は一時的だが、成人まで続ければ強度の近視を防ぐ効果が期待できる。オルソが合わない子どもにも、近視進行を抑える点眼薬などがあり、選択肢は広がっている。一度、専門医に相談してほしい」と話す。

 オルソのレンズは公的医療保険の適用外で、価格は各医療機関で異なる。中内眼科クリニックでは、両眼で10万8千円(初回に検査料5400円必要)。同クリニックTEL0798・65・5708

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