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医師の後継不足解決に向けたヒントを著書で伝える中内一揚さん=西宮市甲風園1、中内眼科クリニック
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医師の後継不足解決に向けたヒントを著書で伝える中内一揚さん=西宮市甲風園1、中内眼科クリニック

 大学病院医師から転身し、兵庫県西宮市で眼科クリニックを開業した中内一揚(かずあき)さん(46)が、「これから開業する君へ すべての勤務医にささぐ」を出版した。市街地での新規開院は飽和状態で資金的にも難しい中、医師の高齢化で後継者を必要としている現状に着目、既存の医院を継承する手法を紹介している。(佐藤健介)

 神戸大医学部を卒業した中内さんは、大阪大病院などを経てシンガポールのアイセンターに留学後、兵庫医科大病院(西宮市)で眼球の周囲にある組織やまぶたなどの疾患に対応する「眼形成外来」を始めた。

 開業を志したものの、物件の立地や価格が折り合わずに難航。そんな時、知り合いの医薬情報担当者から、阪急西宮北口駅近くの医院で後継者を探す高齢の院長を紹介された。開業のノウハウを学ぶため、2年間は院長にも働いてもらう条件で交渉し、2016年4月に開業を果たした。

 著書ではそうした経験を振り返り「医院が乱立し、大病院も患者をかき集める時代」と指摘。新規開院以外の選択肢として医院継承を提示した上で、地域医療に貢献してきた前院長の信頼を得る▽旧医院のカルテから売り上げを把握して目標患者数を測る-といったポイントを記す。

 患者の満足度を上げる戦略、スタッフへの気配り術などをイラストと行程表も交えて指南。財務をつかさどる事務長は親類に任せ、医療機器業者や医薬情報担当者は勤務医時代に人脈をつくっておくべきとする。

 開業に踏み出せない勤務医に向け、「医大生として難しい論文や実習に取り組み、勤務医になってからもハードな業務に耐えてきた。経営が初めてであっても“一人社長”の能力は持っているはずだ」と説く。A5判。125ページ。エピック刊。1620円。

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