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フォーラム後には、センター内にあるチャイルドリハビリパークの見学や、外来受診もできる=神戸市中央区港島中町4
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フォーラム後には、センター内にあるチャイルドリハビリパークの見学や、外来受診もできる=神戸市中央区港島中町4

 発達障害のある子どもに対し、医療と教育、家庭が連携し「脳の発達」という観点から個性や能力を最大限発揮できるサポートを考える学会「“発達脳”教育医療連携フォーラム」が昨年11月、神戸で発足した。学校と家庭、家庭と医療のやりとりはあっても3者の連携は珍しく、代表でポートアイランド病院(神戸市中央区)の大井静雄・国際脳科学医療福祉センター長(70)は「医療の知見を教育や子育てに生かしたい」と力を込める。月1回定例会があり、第2回は27日、同病院で開かれる。(広畑千春)

 自閉症スペクトラムや注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの「発達障害」は脳の発達が関係する。早期発見と、コミュニケーション能力を養う療育など発達支援の重要性、教育現場での適切な対応が求められる。

 大井センター長は小児脳神経外科医として東京慈恵会医大病院などで勤務。胎児の脳神経系の発達検査や妊娠初期の葉酸摂取の必要性などを提言した。さらに、多くの発達障害の子どもと接する中で、得意分野や適性を20項目10段階のレーダーチャートで示す方法を考案し療育に役立てる。

 大井センター長によると、発達障害のある子どもは興味、関心が極端なことが多く、チャートが「輝く星」のようになる傾向があるという。その上で「先生たちは、他の子に比べて劣った部分を一生懸命伸ばそうとするが、子どもにとっては逆に、失敗や挫折の嫌な印象だけが、記憶をつかさどる脳の『海馬』に蓄積され、人間関係や生活全般に影響を及ぼすこともある。1を2にするより7~10のものを伸ばし、達成感を持ってくれれば」と話す。

 今回の取り組みは、こうした知見を教育や家庭と共有し、意見を交わすことで医療と教育の橋渡しをするのが狙い。会費は無料で、医療、教育関係者や、発達障害の当事者・家族らが参加する。今後、教育現場での医療支援や、適性を伸ばすための早期体験学習といった手法の開発などを目指すといい、大井センター長は「得意なことや抱える問題は一人一人違う。医療関係者も一緒に、学校や家庭の悩みに取り組んでいきたい」としている。

 第2回は27日午後2~4時。大学や保育園関係者の講演、現場報告、年齢ごとの事例紹介などもある。国際脳科学医療福祉センターTEL078・303・6123(ポートアイランド病院内)

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