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うがいに励む小学生=宝塚市内
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うがいに励む小学生=宝塚市内

 インフルエンザが急拡大している。厚生労働省は15日から1週間の推計患者数が、前週から100万人余り増え、過去最多の283万人に達したと発表。定点調査を行う医療機関の平均患者数は全国、兵庫県ともに50人超で、大流行入りを示す警報レベルの「30人」をはるかに上回る。連日の寒波や、複数のタイプのウイルスが同時流行しているといった状況に加え、ワクチン不足という特殊事情が重なったことなどが背景にあるとみられる。県内でも感染拡大を防ごうと“攻防”が繰り広げられている。

 内山クリニック(神戸市垂水区)には最近、1日当たり10人前後のインフルエンザの患者が訪れている。通常はA型が先行し、A型が沈静化する2月ごろからB型が流行。ところが、厚労省によると、今季はB型が既に4割程度を占めるという。同クリニックの受診者もA型と、B型がほぼ半々。内山敏行院長(57)は「B型は熱が上がりにくいとされており、知らずにうつしてしまう恐れがある」と話す。

 流行前の接種が望ましい予防ワクチンの生産が遅れたこともあり、同クリニックでも流行期に入った昨年11月下旬~12月上旬の段階でワクチンが足りず、接種を断ったことがあった。

 こうした状況も影響したのか、しっかりと自衛策を取る人たちが増えているようだ。関西を中心に、ドラッグストア「キリン堂」と「サーバ」を経営する「キリン堂ホールディングス」(大阪市)によると、今年に入ってから、関連製品の売り上げが大きく伸びた。

 マスクは前年同期比で2割増、ノズルで殺菌効果のある液体を喉に直接吹きかけるスプレーも1割増。部屋などに置いておくと、空間などの菌の除去に効果があるとされる商品「クレベリン」も5割増えた。

 同社の担当者は「1月第2週が需要増のピーク。インフルエンザや風邪予防に関する商品の在庫確認を重ね、お客さまのご要望に応えたい」としている。

 29日現在、県内の学級閉鎖は拡大の勢いが止まっていない。既に三田市内の小学校では、グループで向き合って給食を食べるのを中止し、感染しないよう全員が同じ方を向いて食べたり、体育館での集会を校内放送に切り替えたりするなどの対策も出ている。

 各地を襲う寒波や乾燥でウイルスが活性化しているとみられ、厚労省は「今後も流行拡大の危険性はある」と警戒。県疾病対策課は「ワクチンを打ってから抗体ができるまで2週間ほどかかる。不要不急の外出を控えるなど基本を広く周知するしかない」としている。(佐藤健介、杉山雅崇)

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