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兵庫さい帯血バンクが移転する「日赤兵庫県支部」のビル=神戸市中央区脇浜海岸通1
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兵庫さい帯血バンクが移転する「日赤兵庫県支部」のビル=神戸市中央区脇浜海岸通1

 白血病患者らへの移植用臍帯血(さいたいけつ)を供給している認定NPO法人「兵庫さい帯血バンク」(兵庫県西宮市)が、入居する兵庫医科大学から退去を求められている問題で、兵庫県は「日赤兵庫県支部」(神戸市中央区脇浜海岸通1)のビルへの移転を前提に、約1億円を支援する方針を固めた。2018年度予算案に移転支援費として盛り込む。事業継続が危ぶまれた同バンクだが、県の提案を受け入れ、18年度内に移転を目指す。(山路 進)

 同バンクは、厚生労働大臣が許可する移植・研究用臍帯血を供給する全国六つの公的バンクの一つ。昨年7月、同大の病棟建て替え計画に伴い、今年8月末までの退去通告を受けた。

 移転には機器の移設などに約1・6億円必要な上、家賃の負担増が見込まれるなど事業継続が不透明となる中、同バンクは広く寄付を募り、行政側にも支援を要請。これまでに日赤の県支部長も務める井戸敏三知事が公的支援の方針を示していた。

 県は、移転先をHAT神戸にある日赤県支部のビル4階と地下1階の計約300平方メートルとの前提で、無菌室の整備や設備の移設費などとして約1億円の支援を提示。さらに、これらのスペースを同支部が無償貸与する形となるよう日赤と協議中で、同バンクの事業継続を支える。

 同バンクは1995年、兵庫医大の医師らが中心となり、近畿臍帯血バンクの構成組織として発足。国内では97年に初めて非血縁者間での臍帯血移植が行われ、同バンクは同大を拠点に臍帯血を移植に使えるようにする細胞づくりや凍結保存、医療機関への供給法を確立してきた。現在、県内18カ所の産科施設が臍帯血の提供に協力し、これまでに国内で移植用臍帯血の約12%を供給している。

 県は、同バンクがNPO法人化した2000年度、臍帯血凍結保存用タンクの新設費として5500万円を支援している。

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