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 神戸市西区の産婦人科医院で2015年9月、麻酔で痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)で出産をした女性とその長男が亡くなった医療事故で、女性の夫(33)=東京都=が2日、無痛分娩の安全対策を検討している厚生労働省研究班に、専門医認定制度の導入などを求める要望書を送付したと明らかにした。

 無痛分娩の際に受けた麻酔が本来の硬膜外腔(がいくう)ではなく、内側のくも膜下腔に達したため、女性は呼吸困難になり低酸素状態となった。脳に損傷を受け、意識が戻らないまま昨年5月に死亡。長男も呼吸・循環不全のため、脳に重い障害を負い、同年8月に亡くなった。担当する院長は外来診察のため、女性の異変に対応するのが遅れたという。

 要望書は、専門医制度の導入を巡る同研究班の議論で、デメリットとして「無痛分娩を提供する医療機関が激減する」などを挙げていることについて、制度導入に消極的だと指摘。さらに、麻酔後に適切な観察や対応がなされなかったことから、「急変に対応できる体制(産科医、麻酔科医らの24時間常駐と機器の準備)の確保が必要」と提言した。

 女性の姉(37)は「無痛分娩のニーズや提供する医師が増える可能性がある中で今、変えないといけない。妊産婦の意向も聞き取った上で、専門医制度導入の道筋だけでも打ち出してほしい」と話した。(篠原拓真)

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