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神戸大大学院保健学研究科の亀岡正典准教授
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神戸大大学院保健学研究科の亀岡正典准教授

 遺伝子を改変できる技術「ゲノム編集」を使い、エイズウイルス(HIV)の遺伝子に変異を起こすことで、ウイルスの増殖を抑えることに成功したと、神戸大大学院保健学研究科の亀岡正典准教授(50)らのグループが発表した。完治がほぼ不可能だったHIV感染の治療法を開発するための第一歩で、研究成果は英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 HIV感染者は抗HIV薬を飲むことでウイルスの増殖や発症を抑え、日常生活を送ることができるが、現時点では完治することがほぼ不可能で、一度、治療を開始すれば継続し続ける必要がある。

 研究チームはウイルスの複製に必須とされる二つの調節遺伝子「tat」と「rev」に注目した。ゲノム編集法「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャス9)」で、両遺伝子の塩基配列の一部を破壊すると、自然に修繕される際に塩基配列の欠落などの変異が発生。調節遺伝子の発生や機能を抑えることができるようになるという。

 また、研究チームはHIVに感染している細胞や、刺激を受けると活動する潜伏中の感染細胞にも同様の方法を試し、新たなウイルスの放出や再活性化を抑制できることを確認したという。

 亀岡准教授は「研究はHIV感染症完治のためのスタート地点。今後は、どうやって感染者の体内に潜伏する細胞を効果的に選択し、クリスパー・キャス9を働かせるかなど課題は多いが、治療法開発に少しでもつなげたい」と話した。(篠原拓真)

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