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 理化学研究所(神戸市中央区)は5日、細胞組織が形を変えて臓器ができる仕組みの一端を発見したと発表した。細胞が隣接する細胞に情報を伝えながら組織全体を折れ曲がらせ、臓器につながるとみられる空洞になる現象を、ショウジョウバエの観察で確認。臓器再生医療への応用が期待される成果といい、米科学誌「デベロップメンタル・セル」電子版に掲載された。(佐藤健介)

 臓器の形成には、細胞同士が密着したシート状の組織「上皮」が重要な役割を担う。上皮が折れ曲がったり、くぼんだりして変形し、その後、胃や肺、腎臓などの空洞が出来上がるが、その仕組みは謎だった。

 理研生命機能科学研究センターは、細胞分化に関わる酵素「ERK」に着目し、受精直後のショウジョウバエの上皮が折れ曲がって気管になる過程を観察。細胞内の分子の動きを蛍光物質により可視化した。

 すると、上皮中心部の細胞でERKが活性化し、情報伝達物質が運ばれると、隣の細胞でもERKが活性化した。この現象は同心円状に伝搬していた。また、ERKの活性領域を取り囲むように、細胞収縮を促す分子「ミオシン」が集まっていることも分かった。

 同センターの林茂生チームリーダーは「ヒトを含めた他の動物でも同じメカニズムが起きている可能性がある。臓器を作るのに必要な基本的考え方を理解するきっかけになる」と話す。

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