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胆管がんについて話す神戸大医学部付属国際がん医療・研究センターの味木徹夫センター長=神戸市兵庫区駅南通、健康ライフプラザ
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胆管がんについて話す神戸大医学部付属国際がん医療・研究センターの味木徹夫センター長=神戸市兵庫区駅南通、健康ライフプラザ

 「がんをよく知るための講座」(兵庫県予防医学協会、神戸新聞社主催)がこのほど、神戸市兵庫区の健康ライフプラザで開かれた。神戸大医学部付属国際がん医療・研究センター(同市中央区)の味木徹夫センター長(54)が、胆管がんの特徴や治療方法について講演した。要旨は次の通り。(まとめ・篠原拓真)

 胆管は肝臓と十二指腸を結び、肝臓で作られた胆汁を十二指腸まで通す役割をしている。胆管がんとは、この胆管にできるがんのことを指す。

 減少傾向にある胃がんや肝臓がんと違い、胆管がんは増加傾向にある。がんの5年生存率でみると、胆のう、胆管がんはワースト2位。生存率は20~30%と、非常に治りにくい病気だ。

 特徴は胆汁が肝臓から腸に流れなくなる閉塞性黄疸(へいそくせいおうだん)。胆管がんの5~6割ぐらいがこの閉塞性黄疸を伴っている。

 しかし、胆管がんはほとんどの場合が無症状で、黄疸や腹痛がきっかけで見つかることがあっても、早期の発見に至ることはほとんどない。見つかった時点で90%以上が進行がん。リンパ節に転移していることも多く、約40%は発見段階で転移しているとも言われる。

 治療は主に手術、化学療法、放射線治療の3種類。進行がんに最も有効な治療法は外科手術で、胆管がんを見つけたら、まず手術できるかを判断する。

 がんが胆管にすごく広がっていたり、周囲の血管に進展していたりすると大手術になるので、施設によって、できるできないが分かれる。手術で対応できると考えられているのは患者の約半数。神戸大学では6~7割の患者が手術で対応できている。その際、がんをどれだけ切り取れるかが重要になってくる。

 肝臓▽肺▽腹膜▽胆管から遠いところにあるリンパ節-に転移があった場合は手術ができないため、抗がん剤治療になり、有効な抗がん剤は3種類しかない。手術できない際に一番良いとされるのは、塩酸ゲムシタビンにシスプラチンを加えた療法。生存期間の中央値が11・7カ月で、最長3年半ぐらい生きることができるという。

 がんを切り取った後の再発率が50%と高いので、術後の化学療法も必要ではないかとなっているがエビデンス(証拠)が乏しい。そのため、関西では大阪国際がんセンターや神戸大学などの大きな病院が集まり、いろいろな抗がん剤を試してデータを集めている。国もS-1という薬が術後補助として有効かどうかを試験し、抗がん剤治療と手術を組み合わせて、胆管がん患者が長生きできないかを研究している。

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