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病院前脳卒中病型判別システムを使用する救急隊員(兵庫医大提供)
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病院前脳卒中病型判別システムを使用する救急隊員(兵庫医大提供)
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 疑われる脳卒中の病型を素早く予測し、治療可能な病院への搬送時間短縮につなげる「病院前脳卒中病型判別システム JUST Score」を、兵庫医科大の吉村紳一主任教授(55)らの研究グループが開発した。脳梗塞に代表される脳卒中の治療は時間との闘いだが、病型によって治療可能な病院が異なる。救急隊員らがシステムを使って病型を見極めることで、適切な病院への搬送がスムーズになる。(篠原拓真)

 脳卒中は、血管が詰まる脳梗塞と、血管が破れる脳出血、くも膜下出血に大別される。

 脳梗塞の場合、発症から4時間半以内であれば血栓を溶かす薬が投与でき、6時間以内であれば血管にカテーテルを通す血栓回収治療ができる。血管の開通が30分遅れれば死亡率が19%上昇し、術後が良好となる可能性は22%低下する。だが、病院によっては血栓回収治療ができないため、病型の的確な見極めと最適な病院への迅速な搬送が課題だった。

 システムは、脳卒中の疑いで救急搬送された1229人のカルテを基に、発症時の症状などと診断された病型をデータ化。救急隊員がタブレット端末に年齢や意識障害、顔面まひの有無など、21項目を入力すれば脳卒中の確率が表示され、考えられる病型の割合が円グラフで表示される。開発後、1007人の救急患者で実証した結果、高確率で予測できた。

 兵庫医大は医療従事者などにネット上で無料配布しており、すでに神戸市や西宮市など兵庫県内外の計14市町村の消防が導入。海外でも使えるように英語にも対応している。研究グループの内田和孝助教(44)は「搬送時に病型が判断できれば、処置が可能な施設により早く搬送できる。回復率の向上や後遺症の軽減につながる」と説明する。

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