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進行期のパーキンソン病の治療法について講演する大阪大大学院の望月秀樹教授=神戸市中央区雲井通5、神戸市勤労会館
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進行期のパーキンソン病の治療法について講演する大阪大大学院の望月秀樹教授=神戸市中央区雲井通5、神戸市勤労会館

 パーキンソン病の最新治療法を紹介する医療講演会が16日、神戸市中央区雲井通5、神戸市勤労会館で開かれた。大阪大大学院の望月秀樹教授(58)らが、進行期の症状緩和に有効な「レボドパ・カルビドパ配合経腸用液(デュオドーパ)」を使った治療の特徴やメリット、デメリットを説明した。患者の自立支援に取り組むNPO法人「U60チャレンジド・サポーターの会」が主催した。

 パーキンソン病は脳の黒質にある神経細胞が減少し、神経伝達物質ドーパミンが欠乏して発症。手足の震えやこわばり、歩行障害などの症状が現れる。

 ドーパミンの不足を補う薬物療法などによって症状の制御は可能だが、治療時間の経過とともに、有効と感じる(有効に働く)血中薬物濃度の範囲が狭くなる。このため、進行期には薬の効果が続かなくなる「ウェアリングオフ」や、効き過ぎて意図せずに手足が動く「ジスキネジア」が起こる。

 この進行期の治療について、望月教授は講演会で2016年に承認されたレボドパ・カルビドパ配合経腸用液療法が「非常に有効」と紹介。胃ろうで小腸の空腸まで管を挿入し、少量の薬を体外式ポンプで定期的に自動投与するため、血中濃度を一定に保ち、「ウェアリングオフ時間の短縮やジスキネジアの増悪を防ぐ利点がある」とした。

 一方で、全身麻酔による開腹手術が必要で術後合併症の危険があるほか、使用時の注意点として、胃石ができやすい繊維質食材への配慮や、療養施設などではこの治療法に対応できない場合があることなど難しさを挙げた。

 望月教授は「薬を1日5、6回飲んでも、2時間以上のオフ状態、1時間以上のジスキネジアがある人には使用を勧めている。参考にしてほしい」と話した。

 また、同療法を経験した患者3人が登壇。16年11月から治療を続ける女性は「胃石が付着した管が腸に引き込まれ、十二指腸潰瘍を起こした。管の位置を確認できる方法があれば」とし、妻が患者という男性は「薬は冷蔵庫での保存が必須。停電時の管理方法を考えないといけない」と指摘した。(篠原拓真)

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