医療

医療ニュース
  • 印刷
「『疲れを感じない』って心がダメージを受けてたんや」。話し合いながら授業に取り組む生徒たち=尼崎市長洲中通、尼崎小田高校
拡大
「『疲れを感じない』って心がダメージを受けてたんや」。話し合いながら授業に取り組む生徒たち=尼崎市長洲中通、尼崎小田高校

 新学習指導要領に伴い、高校では2022年度の保健体育の教科書から、40年ぶりに精神疾患に関する記述が復活する。教育の必要性を訴えてきた専門家や家族らは大きな期待を寄せるが、現場ではどのように教えるか模索が続く。

 10月、尼崎小田高校(兵庫県尼崎市)の看護医療・健康類型で、心の不調を訴える子どもを持つ家族らでつくる同市のNPO法人「こころ・あんしんLight」の出前授業があった。

 授業は同法人が体験談を基に作成した教材「はーとトンネル」を活用。生徒は「だるい」「人の話が気になる」など心身の状態を記した20枚の紙を、心のダメージの程度に合わせて貼っていった。さらに高校時代に発症した男性のDVDを視聴。最後に精神障害の子どもがいる母親が「今の息子の姿に『自分のままで、生きることが一番大切』と教えられた」と語り掛けた。

 同法人はこれまで武庫荘総合高校(同市)でも授業をし、教材は小中学校の教員研修にも取り入れられたが広がりは限定的。ある高校の校長は必要性を認めつつ「今まさに不安定な子もいる。保護者も含めきちんと受け止められるのか、下地づくりが必要」と話す。

 これに対し、須磨翔風高校(神戸市須磨区)の授業に協力するNPO法人「すまみらい」の鏡味秀彦事務局長は「顔の見える『〇〇さん』を想像できれば受け止め方も変わる」と指摘。「デリケートな事柄だからこそ、学校と地域の支援団体が、普段から近い存在であることが不可欠。それができれば、学校が困ったときにも協力し合える」と力を込めた。(広畑千春)

医療ニュースの新着写真
医療ニュースの最新

天気(9月19日)

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 25℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 0%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ