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感染症の予防を呼び掛ける張り紙=淡路市育波、養護老人ホーム「北淡荘」
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感染症の予防を呼び掛ける張り紙=淡路市育波、養護老人ホーム「北淡荘」

 高齢者施設でのインフルエンザ集団感染を、どう封じ込めるか-。入所者7人が死亡した兵庫県淡路市育波の養護老人ホーム「北淡荘」でのインフル集団感染で、県洲本健康福祉事務所は抗インフル薬の予防投与を打ち出した。集団感染が判明した南あわじ市の高齢者施設で実施したところ、感染拡大は収束に向かったという。インフルが全国で猛威を振るう中、各施設は有事の対応を検討する必要がありそうだ。

 国の感染対策マニュアルでも、抗インフル薬の予防投与による封じ込めを示す箇所はあるが、県洲本健康福祉事務所は今回、より具体的に予防投与を勧める日本感染症学会の提言を独自で引用。同事務所は「医学的見地から判断してまとめられた内容。有効だと考える」と理由を説明する。

 北淡荘での集団感染と並行して、南あわじ市の施設からも今月14日、37人の集団感染と、関連する1人の死亡の報告があった。抗インフル薬の予防投与の検討を促したところ、同施設は入所者らに投薬。集団感染は収束に向かったという。

 同事務所は18日付で、集団感染時には抗インフル薬の予防投与を検討するよう促す文書を各施設、病院、医師会に送付した。施設、医師らはどう判断するか。淡路市医師会は「予防投与について各医師に伝達はしたが、統一見解はない。持病などにより、薬が体に合わない人もいる。医師一人一人が発症・未発症者の身体状況を個別に判断し、対応することになる」とする。

 インフルは島内でも猛威を振るっており、今月17日の集計では、1医療機関当たりの患者数は37・75人。前週の3・13人から大幅に増えた。(西井由比子)

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