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乳がんを可視化し発見する検査装置の実演をする神戸大の木村建次郎教授=13日午後、神戸市
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乳がんを可視化し発見する検査装置の実演をする神戸大の木村建次郎教授=13日午後、神戸市

 神戸大などの研究グループが新たに開発した乳がんの画像検査法(マイクロ波マンモグラフィー)について、同大の木村建次郎教授(応用物理)は13日、検査機器の試作機が完成し、2020年度中に治験を始めると発表した。従来のマンモグラフィー(乳房エックス線撮影)のような検査時の痛みや被ばくリスクのない点が特長。協力企業と総額約20億円の資本提携も結び、早ければ21年秋ごろの製品化を目指す。

 従来のマンモグラフィーでは、乳腺などが密集した「高濃度乳房」の人は全体が真っ白に見え、同様に白く写るがんを検知できない可能性も課題の一つだった。

 新開発のマイクロ波マンモグラフィーは、乳房の皮膚を保護するシールを貼り、マイクロ波を出す機器で乳房の表面をなぞる。マイクロ波は乳房の脂肪などは通過するが、がん組織には跳ね返る。この性質を利用し、乳がんの立体構造を画像化する。被ばくのリスクがないため、妊娠中でも受けられるという。

 グループは既に、乳がん患者や健康な人たち約350人を対象に臨床研究を実施し、がんの見落としがないことを確認。20年度中には乳がん患者のみを対象とした100~200人規模の治験に取り組み、より客観的に成果を確かめる。

 また、実用化と普及促進に向けた資金確保を目的に、木村教授が創業した神戸大発のベンチャー企業「インテグラル ジオメトリー サイエンス」は関連10社と資本提携。同教授は「乳がんの早期発見や死亡者を減らすことに貢献したい」としている。(太中麻美)

【乳がん】 乳房にできる悪性腫瘍。しこりとして気付く場合や、乳房周辺のリンパ節、肺や肝臓など他の臓器に転移して発見されることがある。女性がかかるがんでは最も多く、30代から増え始め、40代後半から50代前半がピーク。発生には女性ホルモンが関わっているとされる。男性の乳がんもある。早期に見つかり、適切な治療を受ければ10年生存率は90%以上とされている。

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