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院内感染対策について話し合ったシンポジウム=兵庫医療大学
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院内感染対策について話し合ったシンポジウム=兵庫医療大学
院内感染対策を語る尼崎総合医療センターの松尾裕央医師
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院内感染対策を語る尼崎総合医療センターの松尾裕央医師
分科会で、岡山県でのDMAT活動を発表する大城里紗さん
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分科会で、岡山県でのDMAT活動を発表する大城里紗さん

 兵庫県立病院で働く医師や看護師、薬剤師らが集い、より良い医療に向けた取り組みを発表する「兵庫県立病院学会」がこのほど、神戸市中央区港島1の兵庫医療大学で開かれた。「チーム医療としての院内感染対策」をテーマにしたシンポジウムでは、2016年と今年に流行した麻疹(はしか)への対応や病院間の連携などを討議。「情報共有を進め、県全体としてレベルアップを」などの意見が出た。(中島摩子)

 学会は県が年1回開き、17回目。県内にある14の県立病院の医療スタッフや県病院局の職員ら約1200人が参加した。

 シンポジウムでは、尼崎総合医療センター感染症内科医長の松尾裕央さんが、麻疹や中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)が疑われる患者への対応を振り返り、「大事なのは院内環境と職員意識。感染対策を病院の『文化』にすべき」と強調した。

 「自施設だけでの対策では、感染は制御はできない。病院や診療所、施設、訪問看護など地域全体での感染対策が必要」と話したのは、淡路医療センター看護部感染管理認定看護師の正司貴美子さん。同センターは淡路島内の10病院と連携しているとした一方、「高齢者施設との連携は十分ではなく、調整中」と述べた。こども病院薬剤部次長の石田達彦さんは、薬が効きにくい薬剤耐性菌への対応が急務だと訴えた。

 この日の学会で基調講演をした、東北大学医学部名誉教授の賀来満夫さん(感染症学)は発表を聞き、「(14ある)県立病院が院内感染対策に共同で立ち向かうことが必要。リスクをどれだけ下げるかという共通認識を持って」と呼び掛けた。

 このほか約250人の看護師や薬剤師らが、分科会でポスターやプロジェクターを使い、がん医療や患者サービスなどについて発表した。加古川医療センター薬剤部の大城里紗さんは、昨年の西日本豪雨で甚大な被害が出た岡山県で「災害派遣医療チーム(DMAT)」として活動。その様子を紹介し、倉敷市民が市をまたいで総社市の施設に避難したことで、行政間の連携が取りづらかったことなどを課題に挙げた。

 姫路循環器病センター看護部の藪口実子さんは、身寄りがない認知症患者が入院中、乳がんが疑われたケースを報告。今後の治療方針について医師や看護師、医療ソーシャルワーカーらが話し合ったといい、「今後、身寄りがない認知症患者が増えると、医療現場では治療方針の決定に悩むことが増える。人権尊重と倫理観を大切に、多職種で連携していきたい」と話した。

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