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新型コロナウイルス検査で検体を採取する隔離スペース=神戸市中央区北長狭通2、神戸アイジスクリニック
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新型コロナウイルス検査で検体を採取する隔離スペース=神戸市中央区北長狭通2、神戸アイジスクリニック
大類隼人さん
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大類隼人さん

 飲食店店員らを対象に、新型コロナウイルスの感染検査を独自に行って支援しようと、神戸市中央区の医師大類(おおるい)隼人さん(39)が9月、神戸・元町に診療所「神戸アイジスクリニック」を開院した。大類さんはアフリカなどの海外で医療支援をしてきたが、感染拡大による渡航制限を機に、検査機会を増やそうと発案。検査は自費診療が中心で、大類さんは「検査で陰性を確認し、正常な生活を送る一助になれば」と話す。

 大類さんは2011年、現在の認定NPO法人「フューチャーコード」(神戸市中央区)を立ち上げて代表を務める。翌12年に兵庫医科大病院を退職。バングラデシュやブルキナファソ、ハイチなどで診療し、年間の半分以上を海外で過ごしたが、今春からは渡航できなくなった。

 続いて、神戸・三宮でバーや居酒屋を営む知人らが検査をなかなか受けられず、不安を募らせていることを知った。「何かできることはないか」と考え、繁華街がある元町で空き物件を確保。クリニックを開き、検査態勢を整えた。

 大類さんのほか看護師、臨床検査技師らが検査態勢を組む。換気など感染対策が施され、隔離されたスペースで被検者の鼻の奥や唾液から検体を採取する。クリニック内の機器を使って短時間で陽性や陰性が分かる「LAMP(ランプ)法」で調べる。検査を受けた人は原則、当日中に結果が連絡される。

 今は1日最大約100人に対応可能で、多い日は約30人が検査を受ける。希望者には「検査済」と記されたステッカーやカードを配布。陽性であれば神戸市保健所に届ける。

 大類さんは「冬に向けて状況はどうなるかわからない。なるべく低価格で、必要な人に受けてもらうことで、社会に貢献したい」と語る。

 検査料は2万2千円(紹介の場合1万6500円)。午前10時~午後7時半。神戸アイジスクリニックTEL078・381・8323

■「夜の街」に検査場、一定効果東京、大阪

 今夏の新型コロナウイルスの感染拡大では、飲食店関係の若者を中心とした「夜の街」対策が課題となり、東京・新宿や大阪・ミナミの繁華街には特別に検査場が設置された。これらの繁華街では、陽性率が平均値より大幅に高く、店関連のクラスター(感染者集団)予防として一定の効果を上げたとみられる。

 歌舞伎町がある東京都新宿区は4月下旬、屋外にテントを張り、区民対象の検査スポットを設けた。新宿区によると、感染者が増えた7月は飲食業の人で検査1230件のうち、陽性者は494人で約4割を占め、同時期の東京全体の6%程度を大きく上回った。

 一方、大阪府は7月中旬、大阪市中央区・ミナミのバーやキャバクラ、ホストクラブといった店の勤務者と客らを対象に臨時検査場を設け、現在も継続。同市保健所によると、10月6日までの累計で、検体7775件を採取し、うち1181人の感染を確認。陽性率は15%に上っている。

 大阪府感染症対策課は「集団感染が起こりやすい地域で、若い人が無症状や軽症でも検査し、早めに陽性者を見つければ感染拡大を防ぐことにつながる」としている。(井川朋宏)

【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

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