国産手術支援ロボ、14日に最初の治療 神戸大
2020/12/04 07:00
 国産の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った1例目の手術が14日、神戸大病院国際がん医療・研究センター(神戸市中央区)で初めて行われることが3日、分かった。医療従事者らを対象にしたヒノトリ訓練施設の開所式が同センターであり、神戸大大学院医学研究科長の藤澤正人氏(腎泌尿器科学)が明らかにした。
          
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 ヒノトリは、川崎重工業とシスメックスが出資した医療用ロボットメーカー「メディカロイド」(神戸市中央区)が開発。開腹せずに患者の負担を軽くできる内視鏡の手術向けで、執刀医の手の動きを再現して手術を助ける。藤澤氏は11月、神戸大次期学長の就任会見で、ヒノトリを前立腺がん患者の治療で使う予定を公表していた。藤澤氏は3日の開所式で「1例目をしっかり実施していい船出にしたい」と述べた。(井川朋宏)