兵庫県たつの市新宮町段之上の民家で母娘2人の遺体が見つかった殺人事件で、殺人容疑で公開手配された大山賢二容疑者(42)はかつて母娘の民家の隣で暮らし、地元では「近所づきあいが少なく、おとなしい青年」との印象を持たれていた。母娘とのトラブルは現時点で確認されていないが、事件が発覚する2日前の17日には、容疑者に似た男を住民が現場近くで見ていた。
17日早朝、事件現場の近くで暮らす住民は自身の家の玄関前で、不審な男が座っているのを見かけた。声をかけたが無反応だった。男はやせており、黒い帽子に眼鏡をかけ、目の焦点が合っていなかったという。2日後の19日、母娘の遺体が発見された。
この住民は大山容疑者の写真などが公開され、17日に見た男と顔も服装も一致していると気づいた。
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大山容疑者の父親の知り合いで、父親が亡くなる前はよく家を訪ねたという男性会社員(70)は「(容疑者は)おとなしく、自分からはあまり話さない子だった。子ども会など地域の行事にもあまり参加していなかった」と振り返る。亡くなった母娘との間のトラブルは聞いたことがないといい、指名手配の一報に「本当にこんなことをしたのか」と悔しがった。
近隣に住む80代男性も「(容疑者は)おとなしい印象。父親が営む造園業を手伝っていたが、父親が亡くなって廃業した後、10年ぐらい前にここを出て行った。その後は見たことがなかった」と話す。
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亡くなった女性(74)と娘(52)は、事件のあった民家に2人で暮らしていた。近隣住民らによると、20年以上前に新宮町内の別の場所から家族で現在の自宅に移り住んだという。
女性の夫は数年前に亡くなったとされる。夫は生前、川でアユや川ガニを捕まえており、同町内の70代女性は「女性が亡くなった娘さんと一緒に売りに来てくれた」と振り返る。娘は「はきはきとした元気な子」だったという。60代女性は「亡くなった2人は仲がよく、恨みを買うような人ではなかった」と話した。
自治会長の男性(68)は「容疑者が逃走しているので不安だ」。50代男性も「怖くてたまらない。しっかり施錠して警戒したい」と語った。























