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食の観点から阪神・淡路大震災の体験や教訓をまとめた「食から学ぶ震災の記録」
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食の観点から阪神・淡路大震災の体験や教訓をまとめた「食から学ぶ震災の記録」

 神戸市在住の料理研究家、白井操さん(68)が食を切り口に阪神・淡路大震災の人々の経験を集めた「食から学ぶ震災の記録」を刊行した。被災で食料不足に陥った人口密集地に手作りのおむすびやパンを届け続けた農家や食品会社。パンク状態になった避難所のトイレの問題解決に当たった行政職員など約40人から聞き取った。「20年たったからこそ語れたことや貴重な教訓が、次の世代に役立てば」と話している。(辻本一好)

 食料救援についての項目では、食品会社に手当たり次第電話をかけて手配し、ヘリコプターなどを使って配送した神戸市の活動を当時の担当職員が詳細に語っている。

 JA関係者は、神戸市内の米貯蔵庫を開き、農家女性らが作る1日6千個のおむすびが22日間にわたって届けられた状況を説明。イベントで使う大釜や機動力のある軽トラックが数多く農村にあったことや都市部との普段からの交流が、大規模で効果的な救援につながった。

 避難所のトイレ問題では、安心して排せつできる環境が健康管理に不可欠なことから、清掃と換気、医療との連携などを徹底したことが紹介されている。

 後半では、自助を重視する観点から、災害時にも役立つ料理法やキッチンばさみなどの調理道具も解説。「調理できる力」を身につけるための大学生や幼稚園児、農家の体験リポートも掲載した。

 A5判、全110ページ。非売品で、3500部を作製。神戸市や兵庫県内の学校、図書館などに配布。PDF版は神戸市立図書館のホームページからダウンロードできる。

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