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在庫のタオルから受注品を取り出して出荷する。プレ金の当日は所定の出荷分の荷造りをできるだけ済ませておいたという=川西市下加茂1
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在庫のタオルから受注品を取り出して出荷する。プレ金の当日は所定の出荷分の荷造りをできるだけ済ませておいたという=川西市下加茂1

 月末の金曜日に仕事を早く終え、余暇を楽しむ「プレミアムフライデー」(プレ金)。2回目の31日は、2016年度の最終日に当たり、新たに導入する企業は限定的とみられる。実施の際に気がかりなのは、取引先への対応や生産性維持との両立だ。川西市と三田市に物流センターを持ち、初回の2月にプレ金を行ったタオル卸の林(大阪市)の事例をもとに、どうすれば早く仕事を切り上げられるかを考えたい。(横田良平)

 同社は初回のプレ金で、全社員が定時よりも3時間早い午後3時に退社した。

 徹底したのは準備と時間管理。16年末から社員に意識調査をし、営業や物流など各部門の担当者が何度も議論した。社内には反対意見もあったが、林延光社長(58)は「働き方を見直すいい契機だと思った」と語る。

 事前準備として(1)取引先への早帰りの周知(2)当日分の出荷量を早めに確定(3)当日の集配送を巡る運送業者との調整-を実行。早帰りを実現させるため、タオルの集配時間を通常より繰り上げた。

 例えば、川西から三田へのタオル配送依頼を午前11時まで(通常午後1時まで)に前倒しし、集出荷も最終便を午後2時半(同7時ごろ)とした。社長らが進行状況を見て回り、同3時以降は留守番電話を設置した。

 おおむね順調だったが、当日に量販店から想定外の受注が発生。最後は総出で荷造りや値札付けなどの作業を分担し、定刻通りの退社にこぎつけた。不在に対する苦情もなかったという。社員からは「社内の緊張感がすごかった」との感想が漏れ、業務を終えた瞬間は自然と拍手が起こったという。

 今月31日は在庫品の棚卸し作業のため実施を見送る。4月以降は続ける予定で、林社長は「少しずつの調整が実を結んだ。実施日を柔軟に変えるなど、より良い形で続けていきたい」と話している。

■プレミアムフライデー 個人消費を促すため、月末金曜の仕事を早めに切り上げ、ぜいたく(プレミアム)な買い物や飲食を楽しんでもらおうという官民キャンペーン。米国の年末商戦「ブラックフライデー」(黒字の金曜日)にならい、経済産業省や経団連などが推奨する。業界団体でつくる推進協議会事務局の調査では、2月のプレ金で終業時間を早めた人は17%。別の民間調査で、実際に早帰りした人は3・7%との結果もある。

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