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理学療法士が常駐するスタジオ。東田文太郎社長(左)もマイソールを使っている=神戸市東灘区御影本町4、マイソールスタジオ神戸
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理学療法士が常駐するスタジオ。東田文太郎社長(左)もマイソールを使っている=神戸市東灘区御影本町4、マイソールスタジオ神戸

 医療用装具メーカー、神戸装具製作所(神戸市長田区)がオーダーメードでつくる靴の中敷きが人気を呼んでいる。利用者の足を細かく調べて形状を決め、最適な素材を組み合わせる。2020年の東京五輪で活躍が期待される若手アスリートらが競技用に取り寄せているほか、近く同社製の中敷き用パッドが女性誌の付録になるという。愛用者層がさらに広がりそうだ。(井上太郎)

 中敷きの名称は「マイソール」。同社は、靴用ゴム資材メーカー「富士高圧」(神戸市長田区)社長の東田文太郎さん(48)が4年前に立ち上げた。資本金500万円、従業員5人。

 靴の中敷きは、着地時には衝撃を吸収する低反発材が、踏み出す際には押し出す力が強い高反発材が適している。しかし、性質が違う両素材を一緒に使うのは難しく、東田さんは「歩く動作に最適な中敷きはありそうでなかった」と話す。

 神戸装具製作所では、理学療法士が、足の形や歩行の癖を検査し、その人に合う理想的な形状を考える。併せて、中敷きのどの部分にどの反発材を使うのが最適かを決める。検査を含めた製法の特許も取得。医療用として販売を始め、これまでに延べ6千足以上を手掛けた。現在、関西や関東の整形外科など約40の医療機関と提携している。

 スポーツ界からも注目され、現在、プロのスキー選手やバレリーナのほか、野球、サッカーなど約10人の選手に提供。卓球の及川瑞基選手(専修大)や、16歳でスケートボードの世界最高峰「Xゲーム」を制した中村貴咲選手(兵庫県出身)も愛用している。

 また、ヒール靴の中敷きに貼る「救足マシュマロパッド」も開発。今春、女性誌「VOCE(ヴォーチェ)」で読者モデルが試し、外反母趾や開張足、むくみにつながる足のすべりを解消できるとPRした。7月発売の同誌の付録になるという。

 東田さんは「靴の関連業界に元気がない中、前を向いて知恵を絞ってきた。中敷きの役割は目立たないが、ものづくりの可能性を示せたらうれしい」と話す。

 価格は標準タイプで1万8千円。神戸装具製作所TEL078・599・9941

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