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クラウドファンディングセミナー会場でカネニが設けたカニの試食コーナー。寺川雄大社長(左)自ら売り込んだ=5月26日、神戸市中央区加納町4、但馬銀行神戸支店
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クラウドファンディングセミナー会場でカネニが設けたカニの試食コーナー。寺川雄大社長(左)自ら売り込んだ=5月26日、神戸市中央区加納町4、但馬銀行神戸支店
クラウドファンディングを利用する兵庫県内の事業者を紹介するウェブページ=大阪市北区大深町、ミュージックセキュリティーズ西日本支社
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クラウドファンディングを利用する兵庫県内の事業者を紹介するウェブページ=大阪市北区大深町、ミュージックセキュリティーズ西日本支社

 わが社のビジネスを応援してください-。兵庫県内の中小企業にクラウドファンディングが浸透してきた。インターネット上で、小口で不特定多数の個人から資金を集める仕組みに注目した自治体が、地域経済の活性化策として他府県に比べ積極的に支援しているためだ。金融機関も連携に乗りだし、相乗効果を生もうとしている。(内田尚典)

 「香住のカニを手軽に買える加工食品に」「好みのコメを生産農家ごとに選べます」。先月26日、但馬銀行(兵庫県豊岡市)が神戸市内で開いたセミナー。兵庫県香美町の水産加工販売、カネニなどクラウドファンディングで資金を募集中の6社の代表者が、参加者約50人に事業計画を説明した。いずれも食品関連。出資者に特典として贈る商品などを試食に出し、魅力をアピールした。

 兵庫県が中小企業のクラウドファンディング利用を後押しする「キラリひょうごプロジェクト」は、4年目に入った。ファンド運営のミュージックセキュリティーズ(東京)に業務を委託し、選定された事業者は初期手数料が不要。過去3年間で30件を選んだ。

 同プロジェクトで、靴製造販売のベル(神戸市長田区)は、1口1万570円で300万円を調達。女子学生ら向けに履き心地を追求したローファーの原材料費や広告宣伝費に充てた。高山雅晴社長(47)は「固定ファンを獲得できる。行政支援の有無にかかわらず今後も使う」と言い切る。

 支援策は県のほか、西脇市、養父市、香美町が単独で、加古川市と稲美、播磨町の1市2町が合同で設けている。県分と合わせ選定事業47件は、自治体のプロジェクトでは都道府県別で最多という。ミュージックセキュリティーズ西日本支社(大阪市)は「兵庫は日本の縮図ともいわれるだけに、農産物や魚介類、工業製品、アパレルなど多彩な業種から投資案件が出てくる」と地域の潜在力を評価する。

 手を挙げる事業者が多い背景に、地元の銀行や信用金庫の仲立ちもある。特に力を入れているのが但馬銀行だ。「クラウドファンディングのサイトに掲載されると全国への情報発信の効果が大きく、顧客企業の販路拡大が期待できる」

 県のプロジェクトで調達した資金の総額は3月末時点で2億円に迫り、兵庫県内や東京都からが多い。ただ、一部の案件では、予定した金額が集まらずに自己資金を足して計画を実行した。今夏以降、事業期間が満了する案件が相次ぐ。

 同プロジェクトを担当する「ひょうご産業活性化センター」(神戸市中央区)は「選定した事業者にどんな利点や課題があったか、地元の産品のブランド力が高まったかなどを点検する」としている。

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