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8月上旬に稼働する山陽特殊製鋼の金属粉末工場=姫路市飾磨区中島
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8月上旬に稼働する山陽特殊製鋼の金属粉末工場=姫路市飾磨区中島

 山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)は、3D(3次元)プリンター向けなどに需要増が見込まれる金属粉末の新工場を、8月上旬に本社工場内で稼働させる。半導体や産業機械の表面処理向けが堅調なほか、航空機や医療関連への採用拡大が期待される。総投資額は20億円。(高見雄樹)

 金属粉末は、溶けた金属にガスなどを吹き付けるなどの製法があり、粒径は用途によってミクロン級のものもある。

 新たに稼働する「第2粉末工場」は床面積が2900平方メートル。真空状態でガスを吹き付けて球形の粉末を作る装置2台のほか、回転する円盤上でより真球度の高い粉末を製造する最新鋭機も1台導入する。

 3Dプリンターで金属粉末を固めて機械部品を作る手法は、航空機エンジンのタービンブレード(羽根)など、形状が複雑で高価な製品で実用化されている。同社は既に、欧米のエンジン大手に粉末を納入するなど、取引実績がある。

 航空機の増加や3Dプリンターの性能向上による加工時間の短縮などで、金属粉末の需要は増える見通し。人工関節など医療用途でも拡大が見込まれる。さらに将来は、自動車や二輪車の部品製造に広がる可能性がある。新工場の開設は最新鋭の製造装置を使って量産体制を確立する狙いもある。

 一方、山陽特殊鋼は極小で完全な球形に近い粉末を作る研究開発を進めている。「良い素材を提供し、3Dプリンターで作れる製品の幅を広げたい」(同社)としている。同社は、自動車などに使われるベアリング(軸受け)用鋼材の大手メーカー。1989年に専用工場を開設して金属粉末事業に参入し、鉄やニッケル系の合金に強みを持つ。

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