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時計2017/8/16 06:01神戸新聞NEXT

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建造中の「パイオニア・エース」。2018年から加古川-神戸間の鉄鋼輸送を担う=17年5月(神鋼物流提供)
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建造中の「パイオニア・エース」。2018年から加古川-神戸間の鉄鋼輸送を担う=17年5月(神鋼物流提供)

 神戸製鋼所子会社の神鋼物流(神戸市中央区)は、新型の鋼材運搬船2隻を来年8月までに就航させることを明らかにした。神鋼は神戸製鉄所(神戸市灘区)の高炉を今年10月末で廃止する。加古川製鉄所(加古川市)から神戸へ鋼材の半製品の輸送が本格化するタイミングで新型船を投入し、物流コストの削減や輸送時間の短縮を目指す。

 神鋼物流が投入するのは、RORO(ローロー=ロールオン・ロールオフ)船と呼ばれるフェリー型の船。全長102メートル、幅27メートルで、8500トンの貨物を運べる。1隻目の「パイオニア・エース」は現在建造中で来年4月に完成予定。もう1隻は今秋に建造を始める。船の価格は非公表。

 自動車運搬船と似た構造で、ビレットと呼ばれる半製品を直接積み下ろせる。ビレットは重さ2トンの細長い鉄の塊で、神戸の圧延工場でばねやボルトのもととなる鋼材に加工される。鋼材運搬船で、大手鉄鋼メーカーが顧客に鉄鋼製品を運ぶ例はあるが、製鉄所間で半製品を輸送するのは国内初という。

 現在は、鉄鉱石から鉄を取り出す高炉が加古川と神戸にあるため、両製鉄所間の輸送は鉄鉱石や石炭などの原料がメインで、ビレットの輸送は月3万トン程度。しかし、神戸の高炉廃止を受け、来年8月からは加古川から神戸に向かうビレットが月13万トンに増える。

 新型船は、クレーンを使って船に積む必要がなく、ビレットを載せた荷台を特殊車両で船内に積み込むことができる。現在は、クレーンの操作や船上での積み付けに6人が必要だが、新方式では車両を運転する2人で済む見通し。作業時間も短縮できる。

 加古川での積み込み、神戸での荷揚げにそれぞれ12時間、航海は片道3時間半を見込み、2隻でビレットを切れ目なく輸送する。

 神鋼物流の小野玲児常務は「ビレットが止まると神戸の操業が止まる。新型船を投入し、効率的でより安全な輸送体制をつくる」と話した。(高見雄樹)

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