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8月末の商談会では中国のバイヤーが熱心に品定めをした=神戸市中央区東町
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8月末の商談会では中国のバイヤーが熱心に品定めをした=神戸市中央区東町

 真珠の集散地である神戸で取引を活性化させようと、地元の官民が海外のバイヤー(仕入れ担当者)の呼び込みに乗り出した。先月末に中国から14人を招き、加工場の見学や商談会を通じて品質をPR。真珠ビジネスの中心地が香港に移りつつある中、現地商談会に参加しにくい中小業者には販路開拓の好機として期待を寄せる。(井上太郎)

 神戸は、六甲山からの反射光が真珠の選別に適するなどして関連企業が集積。今も世界に流通する真珠の約7割を加工する一方で、輸出額は海外製品との競合などで長く低迷してきた。

 そんな中、真珠振興法が昨年6月に施行され、行政の支援機運が高まる。神戸市は「海外真珠バイヤー招聘(しょうへい)事業」として本年度当初予算に250万円を計上。8月31日、北京や上海のバイヤーを招いた商談会を神戸市内で開いた。

 商談会に先立つセミナーで、神戸発祥の北村真珠養殖(長崎県対馬市)の近澤祐介社長(40)が「神戸には約200の加工・卸会社があるのに、出展費用が高くて国内外の主要展示会に出るのは多くても50社。神戸には良い製品がたくさん“眠っている”」と、バイヤー側の利点を訴えた。

 この商談会は、香港の見本市などに参加しにくい企業に取引強化の機会を提供するのが狙い。3時間弱で成約額は1千万円に上った。伊豫パール(神戸市中央区)の須藤雄二社長は「これから伸びる海外市場への足がかりに」といい、中国・深〓から訪れた真珠宝飾品会社の段冰●さん(30)は「神戸は世界最大規模の真珠都市。もっといろんな会社を見たいのでまた来るよ」と話した。

 同市はこのほか、地元業界の情報発信に補助金を出す予定。地域の観光消費に相乗効果があるバイヤーの招聘事業を来年度以降も継続したい考えだ。神戸真珠輸出促進協議会の尾川議顕会長は「民間でもバイヤーを幅広く呼ぶ努力を重ねる」と、官民一体での取り組みに意欲を示す。

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