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型枠工事の材料で組み立てられる木造仮設住宅=加古川市東神吉町神吉、東播工業高
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型枠工事の材料で組み立てられる木造仮設住宅=加古川市東神吉町神吉、東播工業高

 コンクリートなどの型枠工事に使われるベニヤ板などで組み立てられる木造の仮設住宅を、兵庫県内の工事会社でつくる協同組合が開発した。一般的な木造住宅用の木材を使わず、比較的入手しやすい型枠材を用いることで、専用資材として備蓄しておく必要がなく、災害発生後すぐに着工できるのが特長という。(広岡磨璃)

 協同組合は、神戸市西区と姫路市、加古川市、兵庫県播磨町にある工事会社4社でつくる「ひょうご建設ネットワーク」。

 プレハブなどの一般的な仮設住宅に比べて、木造仮設は木のぬくもりによるストレス軽減などが期待されている。東日本大震災の被災地や、7月の九州北部豪雨でも建てられた。

 ただ、木造仮設住宅は資材の大量調達が課題だった。東日本大震災以降、木造仮設住宅の普及に取り組む元東播工業高校長の内藤康男さん(69)と同組合が、入手しやすい型枠材に着目。基本設計は同校OBの植田浩之さん(57)が担当した。

 約30平方メートル(2DK)の平屋。壁や屋根にベニヤ板を使い、骨組みには「桟木」「バタ角」と呼ばれる支持用の木材を活用。主要構造を型枠材のみで建てるが、壁で強度を持たせた。1棟当たり100枚程度のベニヤ板が必要だが、在庫があれば、機械で加工してすぐに供給できるという。

 組み立てが容易なのも特長で、組合に加盟する「ひだか建設」(姫路市)の古森健司専務(58)は「型枠大工を動員すれば早期・大量に建てられる。被災した人たちが自ら建設することも考えられる」と話す。

 7月に加古川市内であった防災訓練で、初めて披露した。今後、高校などで組み立て実習をしながら周知を図る。外壁や水回りの器具などで、県内の森林組合や大手建設会社(ゼネコン)との協力も模索しており、将来的には県などに導入を働き掛けたいという。

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