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運航を休止する旅客フェリー「琉球エキスプレス」(マルエーフェリー提供)
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運航を休止する旅客フェリー「琉球エキスプレス」(マルエーフェリー提供)

 神戸港と鹿児島・奄美群島、沖縄本島を結ぶ旅客フェリー「琉球エキスプレス」が、10月7日の神戸出港便を最後に運航を休止することが8日、分かった。沖縄や奄美出身者が多く暮らす神戸・阪神間からの帰省の足などとして親しまれてきたが、近年は格安航空会社(LCC)の台頭もあり利用客数が低迷。運航会社が貨物専用船に切り替える決断をした。(段 貴則)

 琉球エキスプレスを運航するマルエーフェリー(鹿児島県)によると、阪神航路の開設は1972年4月。沖縄県の本土復帰直前でもあり、当初は奄美群島発着だった。翌73年に航路が沖縄本島まで延びた。

 航路の距離は約1300キロ。神戸・六甲アイランドを出港する下り便は、大阪・南港に寄り、奄美群島の奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島を経て、沖縄・那覇新港へ3日かけて運航する。現在は2週間で3往復している。総トン数は6266トン、旅客定員は240人。

 航路開設当時、与論島観光などの離島ブームや沖縄国際海洋博覧会(75年)の開催を追い風に、利用客が激増した。また戦前、沖縄や奄美群島から神戸・阪神間に仕事を求めて移り住んだ人が多く、帰省客でもにぎわった。記録を確認できる過去20年間では、ピーク時の98年度に年間約2万8千人が利用した。

 近年は、離島住民の少子高齢化に加え、フェリーの運賃よりかなり安い価格設定で参入してきたLCCに利用客を奪われて苦戦。2016年度の乗船客数は、20年ほど前の3割にも満たない約7800人だった。

 同社の担当者は「45年の歴史がある航路。今後、奄美や沖縄が世界自然遺産に登録され、需要が戻れば、何とか旅客フェリーとして復活させたい。今回の決定はあくまでも『休止』で、貨物船として航路を維持したい」と話している。

 旅客フェリーとしての最後の神戸港着は7日午前。同日午後に出港する。11日以降は貨物専用船が発着することになる。

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