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製品データ改ざん問題についての記者会見で謝罪する神戸製鋼の勝川四志彦常務執行役員(左)=11日午後、東京都中央区
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製品データ改ざん問題についての記者会見で謝罪する神戸製鋼の勝川四志彦常務執行役員(左)=11日午後、東京都中央区

 製品性能データの改ざんが相次いで発覚している神戸製鋼所で、アルミ製品の強度を試験する際、自動計測したデータがそのまま証明書に記録されないケースがあったことが11日、関係者への取材で分かった。その場合は社員がデータを証明書に転記する必要があり、これが不正を招いた。同じ問題は昨年、神鋼のグループ企業で表面化。再発防止策を共有したはずだったが、教訓は生かされなかった。

 アルミ製品のデータ改ざんが明らかになった真岡製造所(栃木県真岡市)など4カ所では、円筒形に巻いたアルミ板や、ところてん式に伸ばした押し出し材などの製品を作っている。出荷するまでの間に、各製造拠点の品質保証部門が、金属片を切り出して専用の装置で引っ張るなどの強度試験をしている。

 この際、担当者は検査数値が顧客と事前に取り決めた許容範囲内に収まっているかを確認。許容範囲から大きく外れていれば廃棄し、サイズが顧客が求める仕様から逸脱していれば補修して再試験することが決められているという。

 今回、明らかになったケースでは、引っ張り試験で数値が許容範囲外でも廃棄や再試験をせず、社員が許容範囲内の数値を証明書に記入していた。また、顧客とは試験を2回すると取り決めていながら、1回だけで2回分を記入したり、3カ所を検査すべきところを1カ所で済ませたりしていたこともあったという。

 鉄鋼など神鋼の他の事業部門では、検査結果のデータは証明書に自動的に記録されることが多い。「人の手が介在する余地がない」(同社の品質保証部門経験者)システムが確立されているが、アルミ・銅部門ではそうした仕組みになっていなかった。

 昨年6月に発覚したグループ会社、神鋼鋼線ステンレス(大阪府泉佐野市)の日本工業規格(JIS)データ改ざん問題では、試験結果を手入力するシステムが不正の原因とされた。再発防止のため、同社は数千万円を投じて新システムに入れ替えたが、神鋼本体には同様の仕組みが残ったままだった。(高見雄樹)

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