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神鋼不正 会長兼社長「想像はるかに超えていた」

2017.10.26
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記者会見で厳しい表情を見せる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=26日午後、東京都千代田区(撮影・大盛周平)

記者会見で厳しい表情を見せる神戸製鋼所の川崎博也会長兼社長=26日午後、東京都千代田区(撮影・大盛周平)

 アルミニウム製品などの検査データ改ざん問題で26日、安全性の検証結果を公表した神戸製鋼所(神戸市)。東京都内で記者会見した川崎博也会長兼社長は、不正のあった製品の納入先が520社余りに拡大したことに「私の想像をはるかに超えていた」と認めた。「多くの方々にご迷惑をお掛けし、あらためて深くおわびします」と深く頭を下げた。

 神戸製鋼の機械事業部門などで不正や疑いが新たに5件判明。加えて、銅管製造の子会社が、日本工業規格(JIS)を満たさない製品を出荷し、認証を取り消された。

 昨年もグループ会社でJISの法令違反があった。川崎氏は顔を赤らめて「1年強で同じ事象が起こり、ざんきの念に堪えません」と声を絞り出した。

 納入先の約8割に当たる437社で、当面の安全性が確認できた。納入全社で安全性を確認する方針を示したが、時期のめどは「サプライチェーン(部品の調達・供給網)の追跡などに時間を要する場合もある。残念ながら申し上げられない。情報提供など、最大限努力したい」とするにとどめた。

 不正は数十年前からあったのではないかとの指摘に「事実はつかんでいない。関係者への聞き取りなどで解明したい」と述べた。一方、不正は自主点検で分かったとし「自分たちで見つけ出した。うみは出ていると感じている。結果的には申し訳ないが、まだ慰められる」と厳しい表情ながら自負をのぞかせた。

 工場の管理職を含む従業員が不正を隠蔽していたと発表した20日の会見は、体調不良で欠席した。この日の会見では疲れた表情で「何とか夜は寝てます」。経営陣の責任については「原因究明などに全力を尽くし、社内的に決め、外部調査委員会の意見も参考にしながら判断したい」と応じた。(佐伯竜一)