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神戸ワイン 品種見直して品質向上

2017.10.30
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「神戸」のブランド力とともに海外で人気ある神戸ワイン=神戸市西区押部谷町高和、神戸ワイナリー農業公園

「神戸」のブランド力とともに海外で人気ある神戸ワイン=神戸市西区押部谷町高和、神戸ワイナリー農業公園

 神戸ビーフとともに「メード・イン・コウベ」の象徴として、1984年に販売が始まった神戸ワイン。だが、2000年代初頭には在庫過多で経営難に陥るなど、順調な道のりではなかった。

 98年度はワインブームに乗り、過去最高の約110万本(720ミリリットル換算)を売り上げたが、その後は低迷。安い外国産ワインとの差が千円以上あり、販売が落ち込んだ。加えて、契約農家からのブドウの全量買い取り制度が響いて在庫が急増。01年度には400万本近くまで膨れあがった。

 神戸みのりの公社は耕作面積を減らし、栽培する品種も見直した。02年に約110ヘクタールあった耕作面積を半分以下の約40ヘクタールに。ブドウも赤はメルロー、白はシャルドネといった人気品種に転換した。生産農家と研修を重ねて品質向上にも力を入れ、審査会で金賞を受けるなどの成果も出した。

 現在は神戸の土壌と気候に合う品種を探しながら、赤白計16品種の試験栽培にも取り組む。担当者は「神戸ワインの新たな可能性を広げたい。外国人の舌に合うワインにも挑戦したい」と力を込める。(村上晃宏)