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富士通テン、「デンソーテン」に社名変更

2017.11.01
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デンソーテンの社長に就任した岩田悟志氏

デンソーテンの社長に就任した岩田悟志氏

 カーナビ大手の旧富士通テン(神戸市兵庫区)が1日、社名を「デンソーテン」に変更した。筆頭株主が富士通から自動車部品大手のデンソー(愛知県刈谷市)に変わったことに伴うもので、前身の川西機械製作所時代の商標だった「テン」を社名に残した。

 デンソーテンは、社長の山中明氏(65)が相談役に退き、デンソー顧問の岩田悟志氏(64)が社長に就くトップ人事も発表した。いずれも同日付。デンソー傘下に入ることで、自動運転技術の開発を強化する。

 富士通テンは、旧川西財閥の創始者が1920(大正9)年に創立した川西機械製作所が起源。後継企業の旧神戸工業が業績不振に陥り、68年に富士通に吸収合併された。72年にはラジオ部門が分離独立して「富士通テン」が発足した。

 富士通は、保有する富士通テン株をデンソーに譲渡することを昨秋発表。同日付で譲渡を終えた。これに伴い、デンソーの出資比率は10%から51%に拡大し、富士通は55%から14%に縮小した。デンソーテンは、筆頭株主のデンソーから新トップを迎え入れる。

 一方、退任する山中氏は富士通出身で、2014年に富士通テンの社長に就いた。インターネットにつながる車載情報機器に注力し、在任中は自動で地図を更新するカーナビや通信型ドライブレコーダーなどを発売した。(井垣和子)

岩田 悟志氏(いわた・さとし)東京大工学部卒。76年通商産業省(現経済産業省)。05年大臣官房審議官。06年デンソーに入社し、取締役などを経て17年6月に顧問。岐阜県出身。