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神鋼に県と神戸市がデータ提出要請 火力発電アセス検証

2017.11.02
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2基目の石炭火力発電所の建設が予定されている神戸製鋼所神戸製鉄所内=神戸市灘区

2基目の石炭火力発電所の建設が予定されている神戸製鋼所神戸製鉄所内=神戸市灘区

 神戸製鋼所による石炭火力発電所増設計画で、環境影響評価(アセスメント)の信頼性を検証するため、兵庫県と神戸市は1日、同社に対し、環境調査の基礎データの提出を要請した。同社の製品性能改ざん問題の影響で、県は計画審査手続きを延期しているが、県は「検証終了や審査再開の時期はまだ見通せない」としている。

 県と神戸市、芦屋市の審査会などが8月から、同社がまとめた環境影響評価準備書を検討。10月のデータ改ざん問題発覚を受け、県は「神鋼の信頼性が大きく損なわれた」と環境データ検証の必要性を挙げ、審査会の部会と芦屋市民対象の公聴会を延期している。

 県環境影響評価室によると、同社に対し、大気と温排水への影響に関する準備書に記載されていない基礎データや、将来予測の算定根拠の提出を要請した。提出期限は今月15日で、同社は応じる姿勢という。

 県と神戸市はデータを基に、排出される大気汚染物質などの予測や評価が適正かを検証する。県の担当者は「市と連携し、信頼性が確保されているかを厳しく検証する」と話す。

 県は、水質や騒音・振動などのデータ提出も求める方針。計画への神戸市長の意見提出期限は15日だが、市の担当者は「検証終了前の意見提出は困難」としている。(小林伸哉)